こんにちは、ヴェリ歯科クリニック院長の田島です。
最近芸能人の中で見えない矯正をしている方も多く、10年前と比べて矯正治療もだいぶ変わってきましたね。
夕方の報道番組everyを拝見しているとNEWSの小山さんの歯並びもいつの間にか綺麗になっているらしいですね。
今回はNEWSの小山さんから見る矯正治療をシュミレートしてみましょう。
目次
小山慶一郎さんの歯並び矯正治療をシミュレートしよう!
引用 https://twitter.com/news_news_love/より
下の前歯がガタガタ(叢生)を改善
画像を見てみると下の歯ならびがガタガタ(叢生と言います。)なのが見えますね。
元々生まれ持った噛み合わせで叢生ができてしまうこともありますし、最初は揃っている歯ならびが年々移動して叢生になってしまうこともあります。
歯のガタつきの原因は
①生まれ持った遺伝(母か父が同じ歯並び)
②悪習癖(舌を出す癖、指しゃぶり、頬杖など)、
③噛み合わせの変化(年々噛み合わせによって歯が欠けたり、被せ物などで変化する)、
④親知らずの影響
など人それぞれです。
下の前歯にフォーカスすると真ん中の前歯、中切歯の左右に大きな段差があるのがわかります。
これを治療するには前歯のスペースをどうにかして作らないと歯は揃えません。
矯正治療のためにスペースを作る方法は前回お話ししたので詳しく知りたい方はこちらへどうぞ
矯正器具はマウスピース矯正?それとも裏側矯正?
矯正治療には歯の表側に矯正器具をつけてワイヤーを真ん中に通す表側矯正。
歯の裏側に装置をつけて治療する裏側矯正
マウスピースを長時間つけて歯並びを改善するマウスピース矯正の3種類があります。
芸能関係の方で表側矯正をされている方はまれですのでNEWSの小山さんはマウスピース矯正か裏側矯正で治療されたのではないでしょうか。
マウスピース矯正(インビザライン)の場合
インビザラインは1日20時間を目安にマウスピースを2週間おきに新しいものへ取り替えて歯を動かす矯正装置です。
小山さんの場合は下の前歯がガタガタなので歯と歯の間にスペースを入れる(IPR)をして隙間を作りそのスペースを使って歯を揃えたのではないでしょうか。
またインビザラインでは歯を少し外へ広げてスペースを作ることができるので全体的に歯並びを広げることも考えられます。
メリットとして着脱式なので何かある時はすぐ装置が取り外せます。口内炎や舌を傷つけることもないです。
デメリットとして難易度のあるケースではうまくいかないこともあります。
またインビザラインをしていないと矯正力が働かないのでサボり癖がある方などには向いてません。
裏側矯正の場合
裏側矯正は歯の裏側に装置をつけて歯を移動する方法です。
歯を揃えるスペースを作る方法はどの矯正治療法も同じです。
両サイドを削るIPRか外側へ拡大、また時間はかかりますが親知らず方向へ移動させることもあります。(このケースでは可能性として低い)
メリットとして装置が入っているのが見れないことが大きいのではないでしょうか。
デメリットとして装置が歯の内側に入るので滑舌が悪くなることがよく見受けられます。
番組everyでの小山さんの滑舌はいかがだったでしょう。滑舌が悪く聞こえたら裏側矯正が考えられるのではないでしょうか。
軽いガタつき(叢生)は部分矯正でも治療可能!
歯並びがほんのすこしだけガタついている場合は部分矯正で治療することができます。
『部分矯正って何?』
部分矯正は歯に付けるブラケットを前歯のみまたは小臼歯までに限定してつけて装置をつけたところだけ限定的に歯を移動する方法です。
歯のガタつきがすくない場合や被せ物などを将来的に予定している場合などでよく行われます。
部分矯正は装置をつける部分が限定的なので違和感や口内炎ができづらいです。
また比較的短期間で治療が終わるのですこしのガタつきを早く揃えたい方にオススメの方法です。
小山慶一郎さんの歯並び矯正法よりも手軽な『部分矯正』とは?
奥歯は無理
部分矯正では奥歯の噛み合わせを含めた矯正治療はできません。
そのためしっかりした噛み合わせを治療する場合は全体的に矯正装置をつけます。
歯と歯の間を削るスペース獲得法は限界がある。
歯を削ってスペースを作るIPRが制限なしで行えるわけではありません。
歯の横幅を測って、歯が入っている歯の土手(歯槽底)の横幅を図りこの差が大きく逸脱していれば IPRで治療することは不可能です。
新たに大きいスペースを獲得する小臼歯抜歯を考えます。
対合の歯としっかり噛み合わせられない
部分矯正では片方の歯のみ矯正装置をつけます。
しかし時により片方のみ矯正で歯が移動するとその後上下の歯がしっくり噛み合わない場合があります。
そのため治療前よりも噛みにくくなったと言われる方もいらっしゃいます。
しっかり噛み合ってくれるためには治療前の診断が必ず重要です。
まとめ
NEWSの小山さんの歯並びがしっかり噛み合わせて綺麗に仕上げるためには部分矯正ではなく全部矯正の必要も出てきます。
部分矯正治療は症例を選ぶ治療なため、すべての患者様で行えることではありません。
また部分矯正治療後に噛みにくくなったなどのクレームが全国の歯科医院さんにあるのも現状です。
私たち歯医者はしっかり治療する前に診断して部分矯正でできるか、全部矯正でないと難しいかなどを見極めることが重要です。
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