こんにちはヴェリ歯科クリニックです。
『この歯はもう持ちませんね。抜歯になるでしょう。』
『先生、抜歯になったらどうなるのですか。』
『そうですね。インプラントかブリッジになるでしょう。』
『はあ。。。。。。。』
とよくある歯医者さんでの一コマ。
誰だって骨の中にボルトを入れたくありませんし、健康な歯もけずられたくありません。
そんな方に知っておきたい第三の治療法をご紹介します。
目次
ブリッジやインプラント以外の方法で前歯を治療したい方へ知っておきたい第３の治療法
インプラントやブリッジではない治療法に歯を削らないブリッジがあります。
以前のブログにも紹介したシングルリテンションブリッジがそれに当たります。
では一般的な治療法として代表的なものにインプラントとブリッジがありますがどちらがいいのでしょうか。
インプラントとブリッジどっちがいい？
結論を言うとインプラント、ブリッジも寿命はほぼ同じです。
どちらかがいいということではありません。
ただし神経を失った歯のブリッジは寿命が短いことが報告されています。
インプラント治療は天然の歯と同様に歯周炎になる恐れがあるのでインプラントを入れればずっと安心というわけでもありません。
対してブリッジは両サイドの歯を一周削らなくてはなりませんし歯磨きに気をつけなければブリッジの歯の周りが炎症を起こすこともあります。
どちらも長所があり短所があるということです。
ブリッジやインプラント以外の方法で前歯を治療したい
ブリッジやインプラント以外の方法だと入れ歯という選択肢もあります。
入れ歯には入れ歯のメリットがあり両サイドの歯を削らない点、またインプラントのように手術をしなくていい点があります。
何と言っても抜歯してすぐ作れて痛みを伴わないためどうしても歯を削りたくない方、大きな手術をしたくない方には是非お勧めします。
前歯に入れ歯をする場合
と言っても前歯に入れ歯をすると留め金が見えてしまいますよね。留め金はクラスプといって金属を曲げたり鋳型で製作され入れ歯を支持するために健康な歯に引っ掛けます。
前歯は審美的な場所ですので保険の入れ歯ですと前歯に引っ掛けが露出する場合もあります。
そんな時にはエステティックデンチャーをお勧めします。
見た目が綺麗で金属製の留め金がないため入れ歯をしていないように見えます。
歯を削らないブリッジ
では入れ歯も嫌だという方は削らないブリッジをお勧めします。
歯を削らないブリッジは国際的な治療法でいうと
less invasive RBFPDs
less invasive resin bonded fixed partial denture singleの略で
簡単に言うと低侵襲に削って欠損部（歯がないところ）を補う接着性のもの。
歯をほとんど削らずにセラミック差し歯を作ります。
治療後の写真（写真は左上２治療）
治療前の写真（左上２）
両サイドの歯はほぼ削りません。どちらか一方の歯の裏側をほんの少しだけ削って接着剤でつけます。
下の前歯の治療もこんな感じです。
（治療後 右下１）
（治療前 右下１）
咬合面
（治療結果には個人差があります。）
まとめ
インプラント、入れ歯、通常のブリッジ以外の新しい治療法として
削らないブリッジ治療法があります。
インプラントにはインプラントの、ブリッジにはブリッジの最適な適用症があります。削らないブリッジ治療は全ての方にできるわけではありませんが知っておいてほしい治療法です。
