巣鴨の歯医者「ヴェリ歯科クリニック」が発信する歯の知識

インビザラインは他の矯正法とどう違うの?優れている6つの点、優れていない4つの点

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こんにちは、ヴェリ歯科クリニック院長の田島です。

矯正治療において世界的にも有名になったインビザライン矯正。

知られている方も多いとは思いますが、今回はインビザラインってなに?普通の矯正法とどう違うの?

などインビザライン矯正について今回はお話ししたいと思います。

インビザライン

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インビザラインはマウスピース矯正と呼ばれるマウスピースを装着するだけで歯を移動させて歯並びをなおす矯正装置です。

1999年よりアラインテクノロジー社(米国)が開発し現在2017年では世界で40万人の患者様で使用されている世界的に技術的に優れたマウスピース矯正装置です。

通法の矯正治療は歯の表面にブラケット(器具)をつけ金属のワイヤーをブラケットに通して歯を動かす治療でした。

矯正治療で歯を動かす治療の多くがこのスタンダードエッジワイズ法をベースにワイヤーで歯を動かすことが主として考えられてきました。

現在、矯正治療は表側にブラケットをつける唇側矯正以外に、裏側に矯正器具をつけて動かす舌側矯正、そしてインビザラインなどのマウスピースで歯を動かすマウスピース矯正があります。

それぞれメリット、デメリットがありますが、インビザラインと普通の矯正とを比べて比較していきましょう。

メリット〜インビザラインと普通の矯正を比較して〜

①着脱式なので違和感がない

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通常のブラケット矯正では器具を口の中に装着すると違和感を感じ、ストレスや頭痛を訴える方もいます。

矯正治療が終わる約2年間(人によってはそれ以上)ストレスのある生活をしなければなりません。

インビザラインの場合常に着脱式なので違和感を感じた場合、外せば解放されるので矯正器具を口に入れるのが苦手な方にはオススメです。

②口内炎や舌を傷つけない

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ブラケット矯正では器具が唇、頬粘膜、舌に当たったり、刺さったりして口の中が傷つくことが多々ありますが、インビザラインではそのようなことはありません。

③人前に出ても気にならない

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ブラケット器具を装着した状態で歯をみせるのは抵抗がありますよね。

メディアに露出する機会が多い方だけでなく、これから就職面接を控えている方、または恋をしがちな10代後半の思春期の方、歯を見せる思いは人それぞれです。

笑った時に器具があるよりも白い歯の状態があるに越したことはありません。

④ブラケットやワイヤーが突然外れたり、切れたりすることがなく応急的に歯科医院へ治しに行かなくて良い

ブラケット矯正をしていると治療後ブラケットやワイヤーが外れたりすることがあります。

応急処置のためにわざわざ歯科医院へ行かなくてはならないのですが、インビザラインではまずそのようなことはありません。

使用中のインビザラインをなくしたり破損したりしても、新しいインビザラインを装着すれば問題ありません。

⑤歯科医院での治療タイムが短い

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ブラケット矯正治療では毎度毎度、ブラケットを付け替えたり、ワイヤーを曲げたり交換したりして歯の動きを微調整しています。

そのため調整には30分、長い時で60分の治療時間が必要になります。

インビザラインでは古くなったマウスピースと新しいものを交換するだけなので治療時間はほとんど有しません。

(最初にセットする時には調整ボタンをつけるので時間がかかります。)

⑥虫歯になりにくい

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通常ブラケット矯正でワイヤーを2年以上歯の表面につけているので、歯磨きのコントロールが悪い方はたやすく虫歯になってしまいます。

インビザラインの方がその面では長けています。ブラケット矯正の方は徹底したプラークコントロール(歯磨き指導)を受ける必要があります。

デメリット〜インビザラインと普通の矯正を比較して〜

インビザラインにも通常の方法と比べ劣っている部分もあります。

①マウスピースの装着をサボると矯正が進まない

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インビザラインを数時間、数週間装着するごとに新しいものへと交換します。

適正期間つけていないと歯は全然動きません。

また使用して何ヶ月後かに使用を中断してしまうと歯は動かないどころかまた最初の歯の位置に戻ることもあります。

サボり癖のある方にはインビザラインはあまり向いているとは言えません。

②矯正治療の仕上げ治療(ディテーリング)が苦手

矯正治療が終盤になってくると歯の位置を微調整して歯を適正な位置へ噛ませたり、並べたりすることが必要になります。(ディテーリング)

この作業はあまりマウスピース矯正の苦手な分野です。

ディテーリングのみワイヤー矯正に切り替える歯科医院もあるようです。

③症例によっては適用できない

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矯正治療は少しの歯のガタつき(叢生)を治したい方から、骨の過成長や劣成長によって生じた出っ歯や受け口を治したい方まで難易度があります。

すべての症例にはインビザラインは適していません。

インビザラインでできることは以前は叢生のみでしたが、最近では新しいシステムにより難易度の低い出っ歯や受け口、開口も治療できることになりました。

④目立たないといえども人前でしゃべることは難しいので営業職の方には難あり

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インビザラインを装着している時はマウスピースは目立ちませんが、つけたままでは喋りづらいです。

常に会話をしなければいけない受付業務の方、営業職の方でインビザラインをされている方はその度に外す必要があります。

まとめ

世界に普及された新しい矯正法、インビザライン。

その特性をしっかりと分かった上で矯正治療を受けるようお勧めします。

もしご自身やお子様の歯並びで気になったり、どういう矯正治療があるのかわからない場合は歯科医院でご相談してみましょう。

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