こんにちは、巣鴨ヴェリ歯科クリニックの田島です。
「バリっ!!」
なんか硬いものが欠けた気がするな。
「じゃりじゃり」
歯が欠けたかな?いや以前の差し歯が欠けたきがするなあ。舌で触ると前よりザラザラするし。どうしよう。。。
なんて歯医者さんで治療受けた歯が急に割れたり、欠けたりしたことがある方いらっしゃいませんか。
こんな時歯医者さんではどんな対応をしてもらえるんでしょう。
また歯医者さんで治療した詰め物が今後割れてしまわないようにするためには、どんなことに気をつけて治療してもらえるのでしょうか。
セラミックが割れてしまった場合の原因とその対処法についてまとめてみました。
目次
差し歯のセラミックが欠けてしまった!
白い歯で治療をされた方。その多くにセラミックと呼ばれる歯科用陶器を使用しています。
現在セラミックの技術は進化して強度のあるセラミックも開発されています。
強度セラミックの差し歯についてはこちらのブログを参考にしてください。
しかし強度があるセラミックでも時に欠けてしまったり割れてしまうこともあります。
いったいどんなことでセラミックは欠けてしまうのでしょうか。
セラミックが欠けてしまう原因
①セラミックが極端に薄い
詰め物や差し歯を作る際、歯を削る量が少ないとどうしてもセラミックが薄くなってしまいます。
また噛み合わせが深い方の場合はそもそも歯を多く削ることができません。
作られてくるセラミックの厚さが1.5mmよりも薄いと簡単に割れてしまいます。
セラミックの厚さが十分確保できるように歯を削らなくてはなりません。
②セラミックの歯への噛み合わせ設計不備
詰め物や差し歯に与える噛み合わせのポイントは多く、そして歯に対して長軸に与えます。
また中央付近に噛み合わせポイントを置きますが、端っこ(辺縁)には強く噛ませません。
セラミックの厚さと噛むポイントによって破折する場合があります。噛み合わせを知ることが大事です。
③単純に噛み合わせが強い、歯ぎしりが強い方
どんなに噛み合わせが合っていたとしても歯ぎしりが強い方や、あごの発達がしっかりされている男性の方にはセラミックでの治療が不向きです。
大臼歯などの奥歯にはセラミック治療は避け、小臼歯より前にセラミック治療をすることがあります。
④硬いものが好き
題目の画像のようにくるみやナッツ、せんべいなどの硬いものを好まれる方へ。
セラミックで治療された歯に毎度毎度負荷を与えることでセラミックがは損してしまうことがあります。
気をつけて硬いものを食べるか、セラミック以外の治療をお勧めします。
セラミックが欠けてしまった場合の歯医者さんの対応
それでは実際にセラミックが欠けてしまった場合、歯医者さんではどんな対応をされるのでしょうか。
①ハイブリッドセラミックで割れた箇所をリペア
まず割れてしまった場所が大きく金属などが露出してしまった場合、見た目上どうしても問題が残りますよね。
そんな時はハイブリッドセラミック系のコンポジットレジンを割れた箇所に貼ります。
金属色を遮断できるオペーク色から歯の内部の色デンチン、歯の表層色エナメルを順々に貼ることでセラミック破折部を簡単にお口の中で修正することができます。
しかし修正箇所は厳密に言うとセラミックではなくコンポジットレジンですので若干の色の差や強度の差が出てきてしまいます。
②差し歯ごと交換して作り直し
医院によってはセラミックが破折した場合差し歯ごとやり直しする保障を取っている医院もあります。
その場合は破折した歯をもう一度やり替えてくれるでしょう。
③割れた箇所を研磨して様子を見る
割れた部分が小さく数ミリ単位の場合、欠けた部分を研磨してそのまま様子を見ることが多いです。
割れた部分を補修してもまた同じようにかける恐れがあるからです。
④割れない素材の差し歯でリニューアル
②のように差し歯をやり直しする時に、セラミックの差し歯から割れないジルコニアクラウンへリニューアルすることがあります。
ジルコニアはセラミックに比べて割れない性質があります。
奥歯の素材はセラミックからジルコニアへ
ジルコニアは現在世界の70%以上のシェアを超える差し歯の素材です。強度が強い上に透明度も高いのが特徴です。
以前は奥歯にセラミックにて治療をされた方でセラミックが割れて残念な思いをされた方も多いと思います。
モノリスティックジルコニア(フルジルコニア)は100%ジルコニアを使用しているため割れる心配はありません。
またどうしても天然の歯に近づけたい方はジルコニアの表面にほんのすこしセラミックをつけるショートレイヤード法もあります。
セラミックの歯が割れる時代はそろそろ終焉を迎えることでしょう。
白い差し歯を作る前に知っておいてほしいこと
歯の治療をして差し歯を銀歯ではなく白い差し歯で考えている方へ。
現在歯科医院で取り扱いのある白い歯の素材は
金属の裏打ちにセラミックがあしらえているもの(メタルボンド、PFM)
オールセラミックの差し歯
ジルコニアの差し歯(全てジルコニアのものとセラミックを足したものがある)
ハイブリッドセラミック(半分セラミック、半分プラスチックの差し歯)
があります。
自費治療で使われているセラミックは使っているうちに割れてしまうことも考えられます。
そのため差し歯で治療される場合はセラミックが割れてしまった時の保障期間や対処法について担当の先生と相談されることをお勧めします。
歯科医院によって差し歯の保障期間は異なります。割れてしまった後に歯医者さんで何もしてくれなかったなどのトラブルも多く聞きます。
ぜひ差し歯の製作前に聞いてみてくださいね。
まとめ
せっかく自費治療でセラミックを作ったのに数年後に割れてしまうなんて。
残念な思いをされた方。
まずは歯医者さんで割れた場所の補修を行なってください。そして保障期間がある方は保障期間中に行かれてください。
もし今後歯が割れるようなことがないためには是非ジルコニアの差し歯をお勧めします。
皆様の歯が末長く機能的でいられるためにまずは担当の先生とご相談くださいね。
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