残念な話なのですが、日本の歯並び事情が海外では結構話題なのです。
海外の方はむしろ???のような気持ちで私たち日本人の歯並びについて思っているようです。
今回は歯並びについての価値観について海外と日本ではどう違うのかをお話ししたいと思います。
目次
日本人は歯並びが悪い、、76%
非常に残念な話ですが、世界の方たちは私たち日本人が歯並びの悪い民族だと思っているようです。
これは日本に在住の外国人100人を対象にアンケートした結果ですが、この数字を見る限り決して喜べるような数字ではないですよね。
また歯並びが良くない人の矯正治療率は日本人が21%アメリカ人50%中国人が23%。
なんとアメリカ、中国人よりも低いのです。
このアンケート調査はアラインテクノロジー社、つまりインビザラインの大元の会社なので、矯正治療の普及のために行われたものかもしれませんが、実際に私もその通りだと思っています。
『japanese tooth image』で検索
この単語で検索をかけてみてください。
海外の方が私たち日本人の歯に対するイメージがわかってきます。
特に多かった日本人の画像が八重歯です。
どうやら私たち日本人は八重歯をチャームポイントにしているところが海外の方と大きく違うのですね。
八重歯がチャームポイントは日本人だけ
八重歯というのは真ん中から数えて3番目の犬歯のことを言います。
アジア人、特に私たち日本人に多く見られている八重歯ですが矯正の専門用語でいうと
『犬歯唇側転位』
と言われていて犬歯が唇の方に飛び出てますよとよばれてます。
歯がスペースからはみ出てガタガタになってしまうことを叢生と言いますが、この八重歯も叢生の一種に入ります。
実は叢生は海外でも多いのかと思いきや実は欧米人や黒人では少ないようです。
これはアジア人の骨のボリューム(大きさ)に由来してるのではないかと言われています。
つまり歯が通常の大きさに対して歯が入る骨の大きさが小さいと歯がはみ出たり、いろんな場所へ転位してガタガタになってしまいます。
海外の八重歯に対しての印象 crooked teeth、 doble teeth
海外の方は八重歯に対してあまりいいイメージを持っていません。八重歯をドラキュラの歯や二重に歯が見えるなどと、どちらかというと悪いイメージの方が先に意識されます。
どうして日本人は八重歯ができやすいの?
八重歯のできやすい日本人ですがどのようにしてできてしまうのでしょうか。
そのためには乳歯から永久歯に生え変わる時期に遡ります。
犬歯の永久歯が生え変わる8歳〜10歳の時期に八重歯ができやすいかが影響します。
通常歯が生え変わる時に真ん中の歯から入れ替わっていきますが犬歯は少し遅れてはえていきます。
犬歯がはえ変わる時期に骨のスペースができていないと、つまり骨が十分発育していないと、犬歯ははみ出てはえてきてしまうのです。
これが八重歯が起こりやすい原因です。
歯並びが悪いとどんなことが起きるの?
①歯ぐきが痛みやすい
歯が斜め傾いていたり、飛び出していたりする歯は歯茎の炎症が起きやすいです。
歯ブラシで上手く磨けなかったり、随時、食べ物のカスがはさまったり、詰まったりしやすいからです。
一度歯ぐきが炎症を起こすと慢性的な歯周病になっていきます。
②虫歯になりやすい
歯ブラシの届きにくい環境の歯並びは歯ぐきも痛めやすいですが、虫歯にもなりやすいと言えます。
デンタルフロスが入りにくい場所や歯と歯の間が窮屈なところはできやすいです。
③メカニカルストレスを受けやすい
歯は垂直的な力には強いのですが、横から受ける力には弱いです。
歯が斜めになっていたり、いろんな方向に突出していたりする歯は噛んだ時にダメージを受けやすい力を受けます。
噛む力は正しい力が正しい場所へ伝わる時、機能しますが、
傾いている歯に正しい力を受けても歯が負担を受けやすくなります。
④補綴治療(被せ物)には限界がある
歯並びが悪い方の虫歯治療を行ってくると被せ物が極端に短かったり、長かったりといびつな形の補綴物が作られやすいです。
斜めになっている歯をまっすぐに見せるため、また無理やり噛ませようとするためこのような設計になりがちです。
歯並びが極端に悪い方を補綴治療で行う場合、限界がどうしても出てきてしまいます。
⑤見た目に問題
歯並びが悪い場合、患者さんが特に思うこと。矯正治療で一番患者さんのリクエストが多いことは審美的なことではないのでしょうか。
歯並びにコンプレックスのある方は一番に審美的な改善で矯正治療を考えているでしょう。
最近の矯正治療に対する日本人の価値観
10年前以上の雑誌には平気で歯並びの悪い読者モデルさんの写真が載っていましたが、最近では読者モデルさんでも歯に気を使い、綺麗な歯並びの写真が載っていますね。
お笑い芸人や、アイドル、メディアに出る方々の矯正治療に対する意識も高まったのではないでしょうか。
矯正治療も現在では裏側矯正、マウスピース矯正なども行われており、そういった治療プランが多くなったことも一つの要因と言えます。
まとめ
歯並びを治すことは見た目だけでなく歯の機能的な部分や虫歯、歯周病になりにくくなるということも是非わかっていただけたら幸いです。
8020運動と言われていますが、歯並びが悪い方といい方ではその歯の残存率が異なります。
矯正治療が絶対に必要であるというわけではありません。
ご自身の歯に対して興味を持っていただく方が今は10人、100人、であっても何年後かには10000人になってることを期待し、
『japanese teeth image』で検索しても綺麗な歯並びの写真が出てくるように努めるのが私たち歯医者の仕事ですね。
ヴェリ歯科クリニックの歯科治療
虫歯で お困りの方へ |
歯周病で お困りの方へ |
インプラントを お考えの方へ |
矯正治療を お考えの方へ |
歯を 白くしたい方へ |
虫歯で お困りの方へ |
歯周病で お困りの方へ |
インプラントを お考えの方へ |
矯正治療を お考えの方へ |
歯を 白くしたい方へ |