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こんにちは、ヴェリ歯科クリニック院長の田島です。
アイドル芸能人の指原莉乃さん最近裏側矯正をしているとツイートされているようですね。
そういえば昔よりも笑顔の印象が変わった気がしませんか。どことなく笑顔が綺麗に見えますね。
芸能人でもよく見かけられる裏側矯正について本日は指原さんの歯の状態を参考にしつつお話したいと思います。
目次
芸能人『指原梨乃』さんの歯並びの裏側矯正
指原さんの裏側矯正の写真をみると歯に対しての矯正装置の大きさが大きく見えます。
これはプレートタイプの裏側矯正装置をつけているのではないのでしょうか。
プレートタイプの装置は歯に付ける表面積が大きいタイプの装置で一般的にインコグニートやハーモニーというタイプの装置がこれに当たります。
インコグニートやハーモニーはカスタムオーダー、つまり完全オーダーメイドの矯正装置なんです。
芸能人『指原梨乃』さんの歯並びの裏側矯正から探る！歯科矯正装置は？
通常矯正装置（ブラケット）はあらかじめ歯が決まった方向に動きやすいようコントロールされた既製の装置でできています。
私たち歯医者は前歯には前歯の矯正装置（ブラケット）、犬歯には犬歯のブラケット、と一本ずつブラケットを歯の決まった位置につけて矯正を行います。
対してカスタムオーダーメイドのブラケットは、完全なオーダーメイドのブラケットなんです。
指原さんに装着されている矯正装置は歯型を型取りした後に唯一無二の指原さんのためのブラケットを作られたのではないでしょうか。
インコグニートやハーモニーと呼ばれる矯正装置はこのようなカスタムオーダーの装置ですが、欠点として非常にコストが高いということと、海外の工場へ依頼するため装置の規格基準が外人標準というところが論議が生まれています。
しかし、扱い方を誤らなければどちらも綺麗に矯正できるのではないでしょうか。
芸能人『指原梨乃』さんの歯並びの裏側矯正から探る！歯科矯正診断（シュミレート）
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正面の写真と横顔の写真をみると上下の歯がしっかり噛み合っていないことがわかりますね。
正面の写真では左上の前歯の真ん中とその隣の歯に段差があり目立ちます。
横顔では右下の犬歯（真ん中から数えて３番目）が傾いているのがわかります。
この状態から一体どうやって歯を綺麗に並べるのでしょう。
実際にレントゲンや模型がないのでしっかりした診断はできませんが、歯を並べる時にどうやって綺麗に並べるかについて知っていただければ幸いです。
歯並びの歯科矯正（裏側矯正）の前に知っておくべき知識
ガタガタな歯を綺麗に揃えるためには、ガタガタの度合いによって、そして歯の傾きや、歯が入っている歯槽堤（歯の土壌）のキャパシティによって治療方針が異なります。
綺麗に並べるためには、
①歯と歯の間をほんのすこし削って隙間を作る
歯と歯の間に片方最大０.２５mm、両方で０.５mmの隙間を削って作りこのスペースを何箇所かに行うと１.５〜２.５mm前後までスペースが作れます。
歯のガタつきがさほどではない方は歯と歯の間を削り（ディスキング、IPRという）矯正を行います。
抜歯をしない矯正ではよく見かけます。
②歯を外に広げてスペースを確保
例えば前歯が舌側や内側に傾いている場合、上下の歯のバランスを見てもう少し外側に出せる場合に利用します。
歯が外に広がるとそれぞれの歯にスペースが生まれます。
しかしすでに歯が前の方に傾いていたり、出っ歯のような方はさらに外側に傾けることは危険ですのでいたしません。（歯が揺れたり抜けたり、歯の根が短くなったりと問題が生じます。）
③歯を抜歯して隙間を作る
ガタガタが多い方は歯を抜歯しなければスペースを確保できません。
よく抜歯するのは第一小臼歯（真ん中から４番目）ですが、人によっては５番目や稀に６、７番目を抜歯する方もいらっしゃいます。
抜歯矯正の場合は矯正の治療期間が抜歯しない矯正よりも長くなるのが通常です。
④親知らずの方へ（奥へ）歯を移動させてスペース確保
一番奥の歯のさらに奥にスペースがある場合、奥歯を奥に移動させてスペースを作る方法があります。
歯槽底のキャパシティがあれば最大で３mm奥へ移動できますが、治療期間はかなりかかります。
奥歯をさらに奥へ引っ張るために、最近ではアンカースクリューと呼ばれるネジを使って歯を奥へ移動させます。
芸能人『指原梨乃』さんの歯並びの更なる治療法
これらを踏まえて指原さんの歯並びと裏側矯正を見ていくと、どうやら抜歯はされていないようです。
というと選択できる治療法は①、②、④のどちらかまたその複数になります。
実際はのガタつきを調べるためには模型の分析が必要だったり横の顔のレントゲン（セファログラム）
が必要です。
ポイント
ポイントとして左上真ん中の歯（中切歯）とその隣の歯（側切歯）のガタつきを取るためのスペースをどうやって取るかです。
IPR①だけだと各々の歯のバランスが悪くなってしまうので全体的な裏側矯正をみると④の奥へ移動させることも考えているのではないでしょうか。
（注 この見解は著者が写真だけを見て診断したものなので実際の治療計画とは違います。）
矯正治療ではさらに上下の歯がかみ合うようにしていきます。
まとめ
最近は目に見えない裏側矯正も多く普及されていきましたね。
芸能人だけでなく仕事やプライベートでどうしても表側に矯正装置をつけたくない方も多くなってきたと思います。
指原さんも最近笑顔の印象が変わってきていたのでやはり矯正は人の印象を大きく変えるのだなと再認識いたしました。
ご自身の歯並びに少し気になっていたら担当の歯医者さんにご相談くださいね。
