こんにちわ巣鴨ヴェリ歯科クリニック院長の田島です。
巷で人気のプチ矯正、部分矯正、短期間矯正、前歯だけ矯正。
って聞いたことありますか。
全ての歯に装置を付けないで、前歯だけに装置をつけて前歯のガタつきを治す治療を部分矯正と言われています。
ただし前歯だけ矯正治療をしたいと思っていても全ての方が部分矯正で治療できるわけではありません。
『私の部分矯正ができる？』オススメな人、そうではない人についてまとめました。
目次
知っておきたい部分矯正がオススメな人セルフチェック
部分矯正は全ての歯のガタつきを綺麗に治せるわけではなく、前歯のみのガタつきをある条件のもとに治療ができる治療法です。
主に部分矯正ができる条件として以下が挙げられます。
①上下の奥歯の噛み合わせがいい人
さあ鏡でご自身の奥歯の噛み合わせを見てみてください。
この時、チェックした奥歯は真ん中から数えて６番目。
第一大臼歯の噛み合わせ関係です。
下の奥歯（第一大臼歯）が少し前に出て上の奥歯（第一大臼歯）が噛み込んでいれば適した噛み合わせと言えます。
下の奥歯（第一大臼歯）と上の奥歯（第一大臼歯）が同じ位置で噛み込んでいると出っ歯傾向であり
下の奥歯（第一大臼歯）がかなり前に出ていると受け口傾向と言われています。
出っ歯や受け口傾向の方には部分矯正よりも全体的な矯正治療が好ましいでしょう。
②上下の犬歯の噛み合わせがいい人
今度は八重歯（犬歯）の噛み合わせをチェックしましょう。
上の犬歯の前側に下犬歯が噛み込んでいれば○と言えます。
上犬歯の後方や直下に下犬歯が噛み込んでいると△と言えます。
③顎の関節に異常がない人
顎の関節に症状があり、噛む位置が定まらなかったりしている方は部分矯正をしても治らないでしょう。
異常がある場合は部分的な治療ではなく全体的な治療か顎関節の症状を軽減してから行います。
④歯の横幅の合計が歯の萌えるスペースの距離から逸脱していない人
前歯の部分矯正が行えるかどうかはまず模型を使って診断します。
動かしたい歯の横幅合計を測ります。その後歯が生えるスペースの距離を測ります。
この合計の差があまりにも大きい値だと歯を並べることはできません。
ガタつきの度合いや歯の萌出方向によって部分矯正が可能な方とそうでない方に分かれます。
⑤歯と歯の間にスペースが作れる人（歯を削ることに理解がある人）
ガタついている歯をどう動かすか。それは歯と歯の間にスペースを作ることで部分矯正治療が行えます。
部分矯正治療とは歯と歯の間にスペースを作ることでそのスペースを使って歯を動かす治療法です。
歯と歯の間には0.2~0.4mmのスペースを作ります。これが５か所あると最高0.4×５ 2.0mmの距離が作れます。
歯を削ることが前提なので理解が必要になります。
以下の条件に当てはまる事項が多ければ多いほど部分矯正で治療が行える可能性が高いです。
部分矯正がオススメではない人
部分矯正がオススメでない方は上記の条件に合わない方を指します。
骨格的に難しい方
歯が生えるスペースと歯の横幅合計の差が大きい方
顎関節に異常がある方
顎位が不安定な方
歯周病の方
は部分矯正が難しいです。
まとめ
部分矯正がオススメな方。そうでない方。
いかがだったでしょう。
ご自身の歯並びが短期間で綺麗に並ぶかどうかは術前の診断によって分かります。
きになる方は是非担当の矯正治療先生にご相談してみてくださいね。
部分矯正の一例 ２０代女性 部分矯正期間４ヶ月
