巣鴨の歯医者「ヴェリ歯科クリニック」が発信する歯の知識

インビザラインをしてても歯医者に行かないといけない4つの理由

こんにちはヴェリ歯科クリニック院長の田島です。

矯正治療で最近多いインビラインというマウスピース矯正についてのお話です。

インビザラインはマウスピースを装着して歯を動かす画期的な矯正治療です。そんなインビザラインんですがマウスピース矯正なので最初にお渡しする数十個のマウスピースを1週間から10日おきに交換するだけで歯医者さんへたくさん来院しなくていいという利点があります。

しかしインビザラインをしたからといって歯医者さんに行かなくていいというわけではありません。

少なくても3ヶ月に1回、当院(ヴェリ歯科クリニックでは2ヶ月に1回)の間隔で来院する必要があります。

今回はインビザライン治療における来院の必要性についてお話しします。

 

インビザラインをしてても歯科医院に行かないといけない4つの理由

マウスピース矯正

インビザラインはまず最初にクリンチェックと呼ばれる矯正シュミレーションを作った後にインビザラインの製造過程に入ります。

シュミレーションに基づきマウスピースが複数製作されパッケージされて日本に送られてきます。

私たち歯科医院で最初に患者さんにマウスピースを配り定期的にくる必要性を説明します。

そこで

『マウスピースを数週間おきに交換すればいいんでしょ。じゃあ歯医者なんていく必要ないんじゃないの?』

と思われる方も多いと思いますが、いえいえ必ず歯医者さんにくる理由があります。

①アタッチメントが取れたり欠けたりしてても気がつかないから

インビザラインの真骨頂アタッチメントと呼ばれる機構があります。

アタッチメントは歯を横に平行に動かしたり、歯を伸ばしたり沈めたりと四次元的に歯を動かすための機構が備わっています。

歯の表面についてるポッチがそれです。(下図)

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アタッチメントが外れるとうまく歯が予定どうりの方向に移動できません。特にアタッチメントは小さく食事をしているとすぐかけたり外れることがあるため定期的にアタッチメントが外れていないかチェックする必要があります。

②歯が予定どうり動いていない場合がある。

インビザラインの計画に沿って歯を動かしますがどうやっても動かない歯があったりすることもあります。

その場合は治療計画に無理があるので治療計画を変更する必要があります。

歯が動いているか動いていないかはご自身ではわかりません。定期的に受診し歯がちゃんと動いているかを診てもらう必要があります。

③インビザライン中に虫歯になっていないかチェック

インビザライン矯正中に詰め物が外れたり、虫歯になってしまうとまず矯正治療を中断し虫歯治療に専念しないとなりません。

また治療が終わった後、もし虫歯だったところが矯正治療に取り込まれている場合はもう一度治療計画を練り直しインビザラインを作り直す必要があります。

つまり虫歯には絶対ならないようにしましょう。

そのためにも定期的な受診は必要です。

④インビザライン中に歯周病にならないようクリーニングするため

③と同じように歯と歯の間に物が挟まりやすい矯正期間で歯磨きが十分できていないと簡単に歯周病になることもあります。

自分では歯磨きができているようでそうでない場合も多いです。矯正の定期受診ついでに歯磨き指導やクリーニングをしてもらいましょう。

まとめ

インビザラインは新しい歯の矯正治療法です。私が以前アメリカ審美歯科学会に参加した時に矯正治療の権威 『Dr.コキッチJr』もインビザライン治療の優位性について語っていました。

ただしインビザラインは患者さんの協力なしではうまく達成しない矯正法です。

インビザライン治療を成功させるためにもマウスピースをもらったら歯医者さんに行かないのではなく定期的にチェックしに行ってくださいね。