巣鴨の歯医者「ヴェリ歯科クリニック」が発信する歯の知識

羽生結弦さんのバランス感覚は歯並びや噛み合わせのおかげ?

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こんにちは巣鴨ヴェリ歯科クリニック院長田島です。

平昌オリンンピック盛り上がっていますね。今回日本人初金メダルが期待されているのは何と言っても男子フィギュアスケートの羽生結弦さんですね。

しかし羽生結弦さん歯が綺麗ですね。もちろん歯は天然、ご自身の歯です。

どうやら昔歯列矯正をされたようですね。ところで今回お話ししたいことは

『噛み合わせや歯並び、歯のあるなしと体のバランス感覚は、密接な関係がある!』

ということです。

綺麗な歯並び、噛み合わせとバランス感覚についてまとめてみました。

羽生結弦さんの歯並び、噛み合わせとバランス感覚との関係?

フィギュアスケートは回転軸を安定させたり氷上でのジャンプ、バランスを保つ体幹の筋肉が非常に重要です。

私も昔ジャズダンスやバレエでターンを学んでました。フィギュアのことはよく知りませんが、体を軸にして回る動作は同じものだと思います。体の中心を軸にして引き上げ安定させながら回転させる。

でもフィギュアスケートはダンスよりも、もっと難しいかもしれませんね。

フィギュアやダンス、バレエのように体を軸にして行うバランスと噛み合わせについてお話ししようと思ったのにはある思い出があるからです。

それは今から5、6年前に担当した患者さんからの叱責からでした。

バレエの先生に怒られた!

数年前、私の患者さんでバレエダンサーの方の歯の治療をしておりました。

差し歯の治療をしていた方でしたがその日は仮歯の段階で少し左右の高さが違う状態で終わりました。すると、、

『先生に治療してもらってからパッセ(片足つま先でバランスを保つ動作)ができません!どうなっているんですか?』と言われたことがあります。

もちろん私の治療のせい?と最初は思いましたが、差し歯の高さを調整するとバランンスも改善され、『先生、歯も踊りも問題ないです。』との一言。

それ以降、バランス感覚と噛み合わせは少なからず関係しているのでは?と感じました。

歯が少ない人は転びやすい?

実は歯の本数と体のバランスに関係した調査があります。

日本歯周病学会の調査では歯の少なくなった老人は歯のある人に比べて転ぶ確率が2.5倍あるようです。

歯数が,直接認知症や転倒といった要介護リスクを高めることも報告されている。Yamamotoらが4,425名の高齢者を対象とした前向き研究では,質問紙によって歯数と義歯装着の有無を調査,その後,認知症を伴う要介護認定の状況を4年間追跡調査した結果,種々の交絡因子を除去しても19歯以下で義歯を装着していない者は,20歯以上歯を有するものに比べて認知症の発症率が1.85倍であったと報告している。また,同じグループが1,765名の高齢者を対象とした3年間の前向き研究において,歯数が少なく義歯を装着していない者は,転倒のリスクが2.5倍になると報告している

歯が少なかったり、歯の噛み合わせが噛んでいなかったりすると人は今噛める位置で噛もうとします。

微妙な噛み合わせのずれが筋肉に影響します。

噛み合わせとバランス感覚

歯と歯が噛み合うためには顎周りの筋肉(口腔周囲筋)が活動します。顎の下の筋肉、咬筋、側頭筋。

またそれらを補助するため胸鎖乳突筋、僧帽筋などの首まわり、肩まわりの筋肉にも少なからず影響します。

歯の噛み合わせには多くの筋肉が微妙に、そして密接に関わってきているのです。

羽生結弦さんの噛み合わせ、歯並び

ここで羽生結弦さんの話に戻りますが、それにしても天然の歯で綺麗な歯並びになっていますね。

昔の写真を見るとどうやら歯列矯正をしていたようですね。

羽生選手だけでなくフィギュアスケート選手の歯列矯正率、高いようです。

宮原選手

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引用:http://karekanondo.blog.so-net.ne.jp/2015-06-16

坂本花織選手

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引用:http://entertainment-stile.com/archives/7141

その他、宇野選手、キムヨナ、などなど。

歯列矯正は歯並びを綺麗にして見栄えを良くすることはもちろんですが、噛み合わせを改善させて安定した咬合を作ります。

まとめ

噛み合わせと歯並びはバランス感覚と密接に関係していること少し理解頂けましたか。

羽生くんの噛み合わせがオリンピックの成果と関係しているどうかはわかりませんが、噛み合わせ、歯が少ない人はバランスが悪くなることは間違いありません。

バレエダンサーの患者さんはその後、差し歯が入って安定した噛み合わせによってバレエも安定してターンが出来ているようです。

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