こんにちは、巣鴨ヴェリ歯科クリニックの田島です。
私たちが普段何気なく使っている舌。
皆さんは舌についてどんなことを知っていますか。
舌には食べ物を運んだり、また味覚と言って食べ物の味を知るために重要だったり、
言葉を発するのにも重要ですね。
生まれてから歯が生えて並んでいくうちにこの舌をうまく使っていないと歯並びに悪影響を与えてしまいます。
舌の運動ができない方は歯並びを悪くするだけでなく、例えば慢性的にだるくなったり、顔がむくんだり、常に扁桃腺が腫れて風邪がひきやすかったり。
などなど多方面で障害が現れます。
今回は私たち歯医者が矯正治療をする患者さんに行ってもらう舌のハードトレーニングをご紹介します。
このトレーニングは大人の方でもむくみ防止に有効ですので是非一読してください。
舌のハードトレーニング方法の前に
舌をどう使うかは生まれた時点で決まります。
母乳を飲む行動、おしゃぶりをする行動、食生活によって舌は鍛えられていきます。
この幼少期にうまく舌を使えないと一体どうなってしまうのでしょう。
舌をうまく使えないとどうなる?
①気道がふさがる
舌は常に奥の方に居座ります。舌の奥側は咽頭部と呼ばれる場所で舌が奥にあるせいで呼吸をするための気道を常に圧迫する恐れがあります。
それによりうまく酸素が取り込めない方が増えます。
②舌足らずの発音
舌の運動をしていないと舌を上の顎につけて発声する発音『タ行』『ラ行』が言いづらくなります。
特に英語の発音は『タ、ラ行』が多いので要注意です。
③食べる能力の低下
舌は食べ物を運びそして嚥下といって飲み込む動作にも関与します。
舌の動きが悪くなることで食べ物を摂取する能力も低下し、消化不良などの問題も出てきます。
④歯並びを悪くする
歯並びは生えてくる歯とその周りの筋肉によって綺麗に並んだり、またその逆もありえます。
頬あたりの筋肉と舌によって歯は挟まれていますが、舌の筋肉がないと頬の筋肉が勝り、歯を内側に押し倒してしまいます。
結果歯並びが悪くなってしまうのです。
知ってほしい舌のハードトレーニング方法
ちなみにこの上の図のようなことはしませんよ。
それと私たち歯医者が患者さんに行う舌の体操で『〇〇を何秒やってください。』というようなことは行っておりません。
なぜなら生まれてから今までの間に培われてきた悪い舌の状態をどうにかして改善しない限り歯並びは悪くなってしまうからです。
数年間綺麗に矯正治療で治した歯並びも舌の動きによっては、3ヶ月くらいで崩壊してしまいます。
そのため軽い舌体操などでは改善しづらく、舌トレーニングを徹底的に行い舌をいい場所に定着させなければなりません。
舌の筋トレ手順
①上前歯の裏側を舌でつく
まずは上前歯の裏側を舌でちょんちょんと触ってください。正確に言うと裏側の歯の付け根から少し離れたところがベストです。
これをスポットといい舌の先を常に置くべき場所です。
②そのまま後ろの方へ舌を沿わせていく
触った場所から舌先を巻くように沿わせて奥の方へいってください。
③硬いところから柔らかいところを感じるようになったらそこでストップ
ある場所で硬かった歯茎から柔らかい歯茎の部分に舌が触れます。この柔らかい部分を軟口蓋といいます。軟口蓋に舌がついた時点でずっと止まってください。
④そのままの状態で限界まで維持する。
頑張って行うと図の部分(顔のエラの裏側あたり)がこってくると思います。限界まで行ってください。辛くなったら休んでください。
⑤暇があればこれを繰り返す。
歯科医院では歯の治療毎にしっかり舌のトレーニングをやっているかチェックします。
舌のハードトレーニングで期待される効果
舌のハードトレーニングによって様々なことが改善されます。
①舌の筋肉がつき歯並びを改善する
舌の筋肉がつくことで頬の筋肉と均衡を保ち歯並びをいい位置にすることができます。
②酸素の取り込み量が増えて活発に
慢性的な疲れやだるさも実は酸素不足からかもしれません。
舌筋が立ち上がることで気道を確保する範囲が増えます。
それにより多くの空気を取り込むことができます。
③扁桃腺や咽頭を圧迫しないので衛生的になり風邪がひき辛くなる
奥の方に居座っていた舌は扁桃部を不衛生にし、それにより喉風邪をひきやすい状態にしていました。
舌トレーニングによって舌の位置が変わることで健康にも影響面でメリットがあります。
大人の方は舌ハードトレーニングでむくみが改善
このハードトレーニングは主に舌筋と言われている筋肉以外に舌骨上筋群と言われる顎の下からエラまわり周辺の筋肉を鍛えます。
大人の方は特に顎まわりに脂肪がついたり、むくんだりして二重あごになってしまうのはどうしても気になりますよね。
あごまわりはどうしても外からでは筋肉を鍛えにくい部分です。
そんな時、舌のハードトレーニングで顎のラインをすっきりしてむくみを改善してみてはいかがですか。
MFT
アメリカのジークフリーズ先生によって開発された舌や口周りの筋肉を使って歯並び、顎の育成をする治療法です。
特にアメリカではうまく発音ができない人は就職もできなかったり、人間的な差別を受けたりします。
アメリカでは口の筋肉セラピスト、発音セラピストなどの職業の方もいらっしゃいます。
顎や舌をうまくトレーニングすることで綺麗な歯並びと口の環境を整えることができます。
まだ全世界のすべての先生が賛同してるわけではありませんが、今後日本でも多くの先生たちが学ぶ治療法ではないでしょうか。
まとめ
この舌ハードトレーニングは主に乳歯、また生えかわりの時期に舌がうまく昨日できなかったり、舌に問題がある子供に必要なトレーニング方法です。
正しい舌の使い方で悪い歯並びは抑制されたりするのです。
大人の方も是非やってみてくださいね。でもやりすぎにご注意くださいね。
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