巣鴨の歯医者「ヴェリ歯科クリニック」が発信する歯の知識

ブリッジの隙間を手入れするバトラーイージースレッドフロスの特徴

young caucasian woman portrait on white background. skincare concept.

歯と歯をつなぐ、ブリッジ治療を行った方へ

他の歯に比べものが詰まりやすいことはありませんか。

『もともと歯がない場所だったし、ものが詰まりやすいのは当然の事か。』

なんて諦めてはいませんか。

ブリッジ治療で、

ものが詰まっている状態を長いあいだ続いていると大変なことになってしまいます。

今回はブリッジ治療をされた方に専用のスーパーフロスについてお話しいたします。

ブリッジ専用フロス。バトラーイージースレッドフロス

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ブリッジ治療をされた方へ

一般的に、歯と歯の隙間をお手入れする場合、デンタルフロスというものを使います。

歯と歯のあいだに糸を入れて詰まった汚れをかきだせます。

歯と歯のあいだは細菌の温床になっていて普通の手磨きでは40%ほどしか汚れを除去できません。

つまり歯と歯のあいだはデンタルフロスなしでは汚れは取れないのです。

このデンタルフロスを使ってブリッジの隙間をお掃除したいものですが、歯と歯が繋がっているためフロスが入りません。

ブリッジ専用フロス、イージースレッドフロスはそんな歯と歯が繋がっている差し歯、ブリッジ、インプラントの部分を清掃できるようになっています。

ブリッジ専用フロス。イージースレッドフロスの特徴

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バトラーは緑色の硬い持ち手部分と、フロス部分が交互に20cm間隔で構成されて一般用フロスのようにまとまっています。

使うときは緑色の部分白いフロス部分がある状態で切り取ります。

緑色部分、真ん中のところで切り取り、次回は白いフロス部分、真ん中で切り取ると節約できます。

現在、販売されているブリッジ用フロスの中ではコンパクトにまとまっていて、外出時などでも使いやすいです。

イージースレッドフロスを使ったブリッジの磨き方

バトラーの特徴は緑色の固い部分を差込用として使います。歯と歯の間に緑色部を「こより」のようにしてブリッジの隙間に通します。

そして白いフロス部分を使ってブリッジの間『ダミー部』を掃除します。

①こより部を歯と歯の間に入れる

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緑色部分(差込用)をこよりのようにしてブリッジの歯と歯の隙間に通します。

固くフロスがまとまっているため、簡単に隙間に入ります。

②フロス部で歯と歯の間を磨く

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緑色部が入ったら白いフロス部分を使って歯と歯の間、またポンティックというダミーの歯の中にフロスを通して清掃します。

注:前歯にブリッジをされている方は注意。のちに記述。

③フロスを抜いて仕上がり

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どちらか片方からスルッと抜いて終わりです。よくお口をすすいでください。

前歯にブリッジがある方は気をつけてほしいフロスの使い方

前歯にブリッジをされた方へ

フロスを使ってポンティック(ダミー部)の下をきれいに磨いている方。

要注意です。

ブリッジの形によってフロスを絶対に使ってはいけない場合があります。

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上の図は前歯に審美的なブリッジを入れた方の写真です。

このようなブリッジの設計をした場合ダミー部に無理にフロスを中に入れないでください。

審美的なブリッジを入れる場合、まるで歯が生えているようなダミーの形を作ります。

歯がない部分に凹みをつけてブリッジのダミー部を圧接して作ります。

オベイドポンティック、モディファイサドルなどと総称されており、審美的、衛生的にも優れている形です。

オベイドポンティックでつくらえたダミー部に毎度フロスを通してしまうと、歯とブリッジの間に隙間ができてしまうことがあります。

せっかく隙間ができないよう作ったブリッジがフロス掃除のせいで隙間ができてしまったら本末転倒ですよね。

審美的ブリッジ、オベイド型ブリッジをされた方の磨き方基準

①フロスで清掃は歯と歯の隙間のみ。ダミー下(基底面)には通さない。

基本的に前歯の審美ブリッジをされた場合はダミー下はフロスを通さないことをお勧めします。

奥歯ブリッジに関しては審美性よりも機能性、衛生性を考え、フロスのお掃除を行っても構いません。

②フロスをダミー下に通した時に鮮血(新鮮な血液)が出た時はフロスは通さない。

③フロスをダミー下に通した時、汚れカスや鮮血でない血液が出た時、フロスを今後使っていく。

②、③については歯科医院にて歯科医師が判断して決めます。

②はダミー部とその下粘膜がしっかりフィットしています。③になると衛生的に問題になるため歯医者さんでは

『これからはフロスを通して磨いてくださいね。』

と指導します。

ご自身では試さないで担当の先生の判断に従ってくださいね。

まとめ

ブリッジ治療は歯と歯をつなげて失われた歯を見た目上、機能上、復元する方法です。

インプラント治療と比べると、治療手順に汎用性があり、保険治療でも行えます。

ご自身のお口に入ったブリッジを末長く維持していただくためにブリッジ用フロス、イージースレッドフロスをうまく使ってみてくださいね。

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