こんにちは、ヴェリ歯科クリニック院長の田島です。
花粉が飛ぶこの季節。辛いですよね。
目や鼻がムズムズされる方も多いと思います。
今回は花粉症に悩まれている方のためのお口の中のツボについてお話ししたいと思います。
お口の中のツボを押して花粉症の辛さから解放されましょう。
目次
花粉症に効く歯茎のツボ
私が以前フジテレビの『秘密の王子様』に出演させていただいたときにお口の中のツボや歯茎のマッサージについてお話しさせていただきましたが、
今回はお口の中にあるツボで花粉症に効くツボをご紹介します。
迎香
迎香は整体、鍼灸をされている方には名が通っていて日本、中国の気功ツボとして古くから知られています。両鼻の尾翼（鼻の穴）外側にあるツボです。
花粉症だけでなく鼻炎や蓄膿症などにも有効でこのツボを押すと鼻がスッキリしてとおりが良くなります。
図の青い点があるところが迎香と呼ばれています。
迎香は本来鼻の横を指で押すものでしたが、迎香付近のエリアを口内でマッサージしてみる方法をご紹介します。
口内マッサージをする前の注意点
①清潔な手で
お口の中に指を入れる時は必ず手を綺麗に洗ってから行ってください。また指の爪は立てたりしないでください。極端に長い爪の方は控えてください。
汚い指でお口の中を触ると歯茎の粘膜が感染したり、それを飲み込んでしまう可能性もあります。
爪で歯茎を傷つけると感染し治るのに数日かかることもあります。
今は薬局などに売っている指はブラシなどを使っても効果的ですし、使い捨てグローブがある方はそれで代用されることをお勧めします。
②マッサージは軽い力で
お口のなかを指圧するときはなるべく弱い力で行ってください。
皮膚のマッサージと比べ口の中の粘膜は繊細で薄い組織です。
また歯や骨を指でも触ってわかりますのでむやみに強い力で押してしまうと歯や骨を痛めてしまう場合もあります。
③歯肉炎や虫歯、口の中に治療する場所がある方はダメ
歯の周りに炎症が起きている歯肉炎や歯周病は、触れてしまうことで歯肉を痛めます。
また歯の根の病気がある方は間違って病気の場所を押すと激痛が走ったり、血や膿が出てきます。その後もジンジンと痛みが続きますのでまずやめてください。
虫歯や歯周病の治療が終わるまでマッサージは控えましょう。
花粉症に効くマッサージの仕方
迎香は両鼻穴の外側にあるツボです。このツボのエリアを口の中に指を入れて軽く指圧します。
真ん中前歯から脇に向かって３番目の歯を犬歯と言います。犬歯の根元らへんに当たるのが迎香近くのエリアです。
口の中に指を入れて指の腹でこのエリアを押してください。指の角度は垂直よりは斜め上方に向かって押す方が効きやすいです。
右手の人差し指を右の口内ツボへ、左手の人差し指を左の口内ツボへ当ててください。
１回１０秒ほど押してゆっくりと指を離してください。
どうでしょう。鼻が通った感じがしませんか。
一度に行う回数は３回〜５回くらいまでを限度にしてあまり押しすぎないようにしてください。
実際にやってみて
実は私自身もひどい花粉症で毎年春になると鼻や目が辛くなるのです。
そんな時この迎香を知り、実際に鼻の間を指でさすっていたのですが、ある時この迎香の近くに天迎香と言うカイロプラティックの先生が発見したツボがあり、この先生のセルフマッサージでは口の中に指を入れて行うということを知りました。
テレビでも報道されていて俳優の山田貴之さんも挑戦していたようですね。
口の中のセルフマッサージで指圧すると歯茎の上からでもツボを押しているなという感触もあり、押したところがなんだかあったかくなりました。
ゆっくり指を離すと鼻閉で辛かった鼻がスーッと楽になります。
実際に花粉症は鼻の粘膜に由来するアレルギー反応だということは医学的にわかってはいるものの、ツボを押してみて感じたのは、東洋医学って侮れないですよね。って感想です。
歯医者さんからの一言
口の中にもいろんなツボがあり、そのツボを押すことで色々な症状が改善されたり、体調が良くなったりすることはあるかもしれません。
しかしまずは口に指を入れるなら。
指が清潔な状態で、そして強い力はNG、そして口のなかが綺麗な時に行ってください。
まとめ
花粉が飛ぶ季節、ヨーグルトを食べたり、アレグラ飲んだり、メガネをしたりと色々な花粉症対策がありますが、手軽にできるマッサージ方法として知っていただければ嬉しいです。
迎香と呼ばれる皮膚の外から押すツボは鍼灸や整体の間では有名な鼻を通すツボなので花粉症でお困りの方は施術される先生にご相談されてもいいのでは。
