巣鴨の歯医者「ヴェリ歯科クリニック」が発信する歯の知識

口腔アレルギー症候群て何?歯科医院での治療でアレルギー症状が出る前に知っておきたいこと

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こんにちはヴェリ歯科クリニック院長の田島です。

突然ですが、皆様はアレルギーなどありますか。

私は金属アレルギーで花粉症です。

銀のアクセサリーをつけると数時間で皮膚が痒くなってきますし、花粉症の時期になると鼻がムズムズしてきます。

口腔アレルギー症候群は花粉症や金属アレルギーと同様に口の中が痒かったり腫れたりとアレルギーに似た症状が起こります。

今回は知ってほしい口の中のアレルギー、どんな時に起こるか?についてまとめました。

口腔アレルギー症候群とは?

OAS=oral allergy syndromeと呼ばれる口腔アレルギー症候群。

口の中がかゆくなったり、喉奥がイガイガしたり、ひどいと口の中の粘膜がただれ、腫れぼったくなります。

重症なケースだとアナフィラキシーショックを起こし呼吸困難になってしまうこともあります。

歯科で関わる口の中のアレルギー反応にはどんなものがあるでしょう。

食べ物を食べた後、口の中がかゆい、しびれる即時型食物アレルギー

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花粉症と同じメカニズムで口の中にある免疫がアレルゲンに反応してアレルギー反応を起こすことがあります。

果物、生野菜、大豆、乳製品、そば粉、小麦粉など人によって様々な食物に対してアレルギー反応は起こります。

市販の歯磨剤や歯科医院でのフッ素トリートメントペーストには乳製品が含有していることもありますのでもしご自身やお子様にアレルギーがある場合は必ず事前に伝えましょう。

歯科治療で使う手袋によって起こるラテックスアレルギー

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歯科治療で使う手袋には天然ゴム成分が含まれています。

このゴムに接触することで口の中や皮膚がアレルギー反応を起こします。

天然ゴムに入っている『ラテックスたんぱく質』が主なアレルゲンで2017年厚生局、消費者庁、経済産業省は連名で注意喚起を行っています。

当院では、歯科用グローブにはラテックスアレルギーに対応したグローブも揃えていますのでご自身がもしゴムアレルギーでしたら診察前に必ずお伝え下さい。

歯科局所麻酔薬のアレルギー

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歯科で使われる注射、麻酔薬の中にキシロカインが含まれます。

歯科麻酔薬アレルギーの頻度はまれですが、起こる方もいらっしゃいます。

しかし麻酔による精神ストレスによるものや過換気症候群による可能性もあるので鑑別は難しいです。

大学病院によっては局所麻酔アレルギー検査を実施している場所もあるので気になる場合は一度検査することをお勧めします。

歯科用消毒薬ヨウ素アレルギー

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歯科治療では消毒薬としてヨウ化カリウム(ヨード)を使うことがあります。

神経の治療、歯周病の治療、抜歯の前後などに口腔内の消毒として使います。

ヨウ素によってアレルギーが出た場合は直ちに口をよくゆすいでください。

歯科用金属アレルギー

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金属アレルギーは遅延型アレルギーなので上記とはタイプは異なりますがこちらもアレルギー反応です。

特に保険治療で使われるパラジウム、銅、銀、またアマルガムで治療している無機水銀はアレルギー反応が起こりやすいです。

金属アレルギーはすぐに反応は起こらず、数日後に発症するので見分けがつきにくいです。

気になる場合は専門外来でパッチテストをお勧めします。ご自身がダメな金属がわかります。

まとめ

もし口の中が急に発疹やただれたり痒くなったりしたらまずはよく水でゆすいでください。

多くはしばらくすると自然に軽快しますが、発作、呼吸困難、嘔吐などが続くようであれば歯科医院にて救急処置をとる必要があります。

まずそうならないためにはご自身のアレルギーがある場合はどんなことでも最初に伝えてくださいね。

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