巣鴨の歯医者「ヴェリ歯科クリニック」が発信する歯の知識

歯医者さんでお勧めの二重あごストレッチ

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こんにちは、ヴェリ歯科クリニック院長の田島です。

二重あごと歯医者さんは関係あるのかなと思いの方。

実は結構関係あるんです。口を開くための筋肉は顎の下に集中しています。普段あごのたるみや二重あごが気になる方は実はこのあご下筋肉をうまく使ってないのかもしれません。

今回はあごの下にはどんな筋肉があるのか。そしてそれらの筋肉のストレッチ法をご紹介しますので知っていただければ光栄です。

あご下筋肉

あごの下にある筋肉にはいろんな筋肉が存在し、いろんな方向で筋肉を支えてます。これら筋肉は顎と舌骨と呼ばれるちょうど喉仏の上の内部にある骨とついていたり、首回りの筋肉についていたり、鎖骨についてたりします。ここではその中で歯科の領域で覚えていただきたい筋肉を抜粋してお話します。

あご下筋肉の役目

あご下筋肉は主に

①口を開けるときに必要な筋肉です。(下顎骨を引っ張る)開口筋とも呼ばれます。

②口の下にある口腔底を動かしたり、舌を動かすのに必要な筋肉です。

③ものを飲み込んだりする動作(嚥下)に必要な筋肉です。

このようにあご下にある筋肉は日常で私たちが行っている動作を担っています。どれ一つ欠かせない大事な筋肉なのです。

その中でも主要な三つの筋肉をご紹介します。

 

顎舌骨筋

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顎舌骨筋はあご下の真裏に存在する筋肉で、図のようなあご下のラインのエリア全体についてる筋肉です。顎を下げる(口を開く)や舌骨を上げる(飲み込む動作)で使われます。

口のなかを陰圧にするようにして口のなかで舌を真下に押し下げてみてください。力を意識して押してみるとあごの下の筋肉が張っているのがわかりますか。これが顎舌骨筋にあたります。

顎二腹筋

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顎二腹筋は左右対についていて前と後ろで分かれている筋肉です。顎先の裏から前部が出て、耳の下裏あたりから後部が出ています。

顎舌骨筋同様口を開ける時に働きますが、主に顎を後ろの方に開ける時にこの筋肉を使います。また嚥下時も使います。

生唾を飲み込みんでみてください。この時にエラの下の筋肉が硬くなるのを感じ取れましたか。これが顎二腹筋です。

胸鎖乳突筋

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私たちが触れられる覚えやすい筋肉です。

首を横に振った時に首の横が張るのがわかりますでしょうか。これが胸鎖乳突筋です。

胸鎖乳突筋は顎と直接関係はない筋肉で首を振る時に使う筋肉です。顎と直接かかわりがないからといって歯科と関係がないわけではありません。

顎の不調和が出た時、最初は咀嚼筋やあご下の筋肉がバランスをとっていきます。しかし慢性的にこれらの筋肉が疲労した場合その筋肉をサポートしようとして大きい筋肉が手伝ってくれます。

胸鎖乳突筋は耳後ろあたりから始まり胸の付け根あたりまで担う比較的大きい筋肉です。顎のずれや顎関節症で顎周りの筋肉が張っている方、もしかしたら胸鎖乳突筋も凝っているかもしれません。

最近の研究では胸鎖乳突筋は首を動かすだけでなく私たちが口を開けたり咀嚼運動をする場合でも活動しているということがわかってきました。

胸鎖乳突筋と下顎運動についてはこちら

二重あごストレッチ法

あご下にある筋肉をストレッチすることであごのたるみや筋肉のコリをほぐしましょう。普段使っているあご下筋肉の活動を増やすことでスッキリしたあごを作りましょう。

その前に首を横に振ったり、あご下の筋肉を指で押してみて痛みがある方はストレッチを控えましょう。

①まずは体の力を抜いて顔を下に向け脱力しましょう。あご下筋肉が緩んでいることを意識してください。

②ここから軽く両手を合唱させます。

③合唱させた手をあごの下裏に持って行きます。喉仏(気管)を挟むように合唱した手の感覚を開けます。

④ここから大きくあごを上げて上を向きましょう。手の指が軽くサポートするよう支えてください。_mg_0562

⑤5〜10秒静止してあご下の筋肉がストレッチされているのを意識してみてください。

ここからは胸鎖乳突筋のマッサージです。

⑥顔は上を向いたまま両手を外します。顔を右上斜め方向にさらに伸展させます。この時あごも上の方に釣り上げて胸鎖乳突筋が張るのを意識してください。

この時張りすぎてリンパを痛めないでください。

⑦顔が右上を向いていると思いますので左手の拳を軽く握り耳後ろへ当てます。

⑧耳後ろ方向から鎖骨へ向けて握った拳の指の部分で当てながら下ろして行きます。(弱い力で行ってください。)

⑨反対側も同じようにして終了です。

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まとめ

首回りの筋肉、あご下の筋肉少しはわかっていただけたでしょうか。今回のあご下ストレッチ、マッサージはスッキリしたあごを作り、またリンパに沿って老廃物も出せる方法です。時間が空いたときなどやってみてはいかがでしょうか。

あご下筋肉や首回りの筋肉は細い繊細な筋肉ですので、あまり強い力をかけると痛めてしまうので弱い力で行ってくださいね。

また顎のずれや顎関節症の方はこのストレッチが根本の原因療法ではないので慢性的に痛くてきになる方は一度歯医者さんへ受診することをお勧めします。

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