こんにちは、巣鴨ヴェリ歯科クリニックの田島です。
歯の表面に出来た歯の白濁の事をホワイトスポットと言います。
ホワイトスポットをなくしたい方にまず取り組んでほしい自宅でできるケア方法を今回はお話しします。
目次
ホワイトスポットをMIペーストで改善？
ホワイトスポットを治療するときその程度によって治療法が異なります。もしホワイトスポットが軽度で起きている場合、GC社から販売されているMIペーストと呼ばれる歯磨剤を試してみてください。
その前にホワイトスポットの程度を我々歯医者さんは診断します。
ホワイトスポットの診断
私たちがまずホワイトスポットを診るとき、ホワイトスポットが歯の表面から何ミリの位置にあるかを診査します。
ホワイトスポットが歯の表面に近ければ近いほど治療はしやすく、深部にホワイトスポットがあるほど治療法は難しくなります。
歯の表面にホワイトスポットが存在する場合は薬の効果も効きやすくなります。
一般的なホワイトスポットの治療とは？
一般的に行なわれている治療ではホワイトスポット部分を削ってレジンを埋めるダイレクトボンディング法
削らないで歯を酸処理して一層プラスチックのレジンでコーティングするアイコン
また歯の表面を一層削りセラミックの板で付けるラミネートベニア法が主です。
小さく削るであれ、歯を酸処理するであれ、何らかの影響が歯に起こります。審美的に早急に改善したい気持ちであればこのような方法をお勧めしますが、今回はご自宅でできる歯磨き粉を使ったケア方法をご紹介します。
MIペーストとは？
出展：cosmo-dc.net
MIペーストはGC社が販売している仕上げ用ペーストのことを言います。
一般的に販売されているフッ素入り歯磨き粉とは異なり、カルシウムとリンが多く含まれた薬剤です。
カルシウムとリンは歯の成分なのです。
昔、宇宙飛行士が宇宙にいるとき歯がもろくなりやすかったためマウスピースにカルシウムとリンの薬剤を入れて予防していた話は有名な話です。
このカルシウムとリンを多く含んだ成分をリカルデントと言います。リカルデント、そうリカルデントというガムと同じ成分があるのです。
MIペーストについてはこちらのブログについても参考にしてください。
なぜMIペーストがホワイトスポットにきくの？
MIペーストには再石灰化効果があります。
虫歯の初期やホワイトスポットの主な原因は歯に脱灰と言われるカルシウムが溶け出した状態です。
MIペーストの成分を継続的に使用することで脱灰（溶け出した）した場所にカルシウムとリンがつき蘇るのです。（再石灰化）
この再石灰化を期待しホワイトスポットにも応用します。
MIペーストを使ったホワイトスポットのケア方法
では実際にMIペーストを使ったケア方法を二つ紹介します。
①綿棒や綺麗な指を使う方法
歯磨きが終わった後に綿棒や清潔な子指、また使い終わった歯ブラシでも代用できます。
MIペーストを少量取り歯の表面やホワイトスポット部に軽く塗布します。
唾液が溜まったら捨てますが、ゆすいではいけません。
多少飲み込んでも害はありません。
そのまま３０分して水でゆすいでください。
②マウスピースでパックする方法
歯科医院で専用マウスピースを作ってもらいます。
歯磨きが終わった後にマウスピースの中にMIペーストを米粒程度入れてパックします。
もしなれたらそのまま寝てしまっても構いません。テレビを見ている間、家事をしている間、勉強している間などいろいろな時に活用できます。
MIペースト注意点
MIペーストは牛乳由来成分が入っているので牛乳アレルギーの方には向いていません。
また過度に飲み込みすぎたりするとお腹を下すことがあるので注意が必要です。
MIペーストによるホワイトスポット改善方法のまとめ
ホワイトスポットを治したい方。治療の方法はいろいろあると思いますが、ご自身で出来るケア方法を今回はご紹介しました。
MIペーストですぐに治るわけではありませんし全てのホワイトスポットが治るわけではありません。
ご自身のホワイトスポットが気になるようであればまずは歯医者さんで診てもらってくださいね。
