巣鴨の歯医者「ヴェリ歯科クリニック」が発信する歯の知識

歯の磨き方から正しい磨き方を知る

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こんにちは、ヴェリ歯科クリニック院長の田島です。

歯磨き。

毎日私たちが行っているお口のメンテナンス。

普段何も考えずにゴシゴシ磨いている方必見です。

実は取りきれない汚れから虫歯や歯周病が起こってくるかもしれません。

毎日することだから少し意識するだけで歯磨きが上手になるかもしれません。

そんな歯磨きについておはなしします。

歯磨き(tooth brushing)

歯磨きの目的はまず第一に炎症の元になるプラークの除去、そして歯肉に対して適度なマッサージを与え、血行を良くすることが目的です。

マッサージ効果は歯肉の表面の角化層を増やし、歯周組織を強くするので歯肉が弱くて血が出やすい方もブラッシングにより健全な歯肉に変わります。

ブラッシング法

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現在のブラッシング方法は10数種類もありますが、全ての方法が皆様が覚えないといけないわけではありません。

患者さんの歯茎の状態や歯並びによって数種類の方法を掛け合わせて磨くよう私たち歯医者は指導しています。

今回説明する歯磨きの方法は全て覚える必要はないので、軽く目を通す程度で読んでください。

ブラッシングの方法は大きく分けると主に歯ブラシの毛先を使う方法と歯ブラシのワキ腹を使う方法とがあります。

毛先で行う方法はプラーク除去に効果を発揮しワキ腹を使う方法は歯肉マッサージに効果があります。

①歯ブラシの毛先を使うブラッシング

横磨き

歯ブラシの毛先を歯に垂直に当てて横に歯ブラシを動かします。

歯肉退縮(歯ぐき下がる)や楔状欠損(歯の生え際の部分が欠ける)が出やすく歯と歯の間も清掃効果が悪いためあまりお勧めできません。

縦磨き

歯ブラシの毛先を歯面に垂直に当て、縦方向(垂直方向)に歯ブラシを動かします。

比較的歯と歯の間の清掃はいいのですが歯肉退縮や歯肉を傷つける恐れがあります。

横磨き同様あまりお勧めできません。

バス法

Bassが1954年に発表したブラッシング法で歯面の汚れのほか歯肉溝、歯周ポケットの中まで毛先が入りプラークが取れる方法です。

この方法では毛の直径が0,007インチの軟毛歯ブラシが推奨されています。

歯ブラシの毛先を歯の軸に対して45度に当て毛先を歯肉溝(歯と歯茎の溝)に入れて横に振動させます。

毛束部の毛先が歯肉溝やポケットに入ってその他の毛束が歯面に当たることに意識します。

フォーンズ法

fonesが1934年に発表したブラッシング法で別名描円法とも言います。

歯の表側を主に磨く方法でまず上下の歯の先端を合わせ、奥歯の方から大きく円を描くように1歯ずつずらして磨きます。

プラークの除去効果は大きいのですが円が小さくなると縦磨きになる可能性がありますので注意が必要です。

スクラビング法

表側(唇側)は歯に対して垂直に当てます。この時毛束の毛先が歯肉には触れないよう、触れたとしてもギリギリ触れる程度に当てます。

裏側(舌側)はバス法と同じように歯の軸に対して45度に傾け当てます。表側と同じように毛先が歯肉には触れないように当てます。

この状態で毛先を小刻みに動かします。本当に少しずつ横磨きをしていってください。

このブラッシング法はプラークの除去効果が高く、楔状欠損や歯肉退縮もおこりにくいです。

ゴットリーブ法

歯ブラシの毛先を歯肉とは反対方向に向けて毛束を歯と歯の間に圧入させます。

歯と歯の間に入り込んだ毛先を左右上下に軽く振動させて除去します。

熟練度の高い方法です。毛先が歯肉方向を向いてしまうと歯肉を傷つけてしまいます。

1歯みがき(individual vertical method)

縦磨きを1歯ずつ行う方法で歯ブラシは歯に対して縦に当てます。

歯ならびが悪い方には有効で歯肉のマッサージ効果もあります。

②歯ブラシのワキ腹を使うブラッシング

チャーターズ法

歯ブラシの毛先は歯に対して歯肉側とは反対の方向に向けて行います。

歯ブラシは歯面に対して強く押して歯肉側の方向へ移動させます。歯の生え際に毛先が達したら歯肉に加圧刺激をして離します。

この方法は歯肉を傷つけやすい難点があります。

ローリング法

歯ブラシの毛先を歯の根元に向けます。毛先と歯肉が平行になるよう圧接したら歯ブラシを回転させて歯の頭方向へ毛先をホウキのようにはいていきます。

歯肉マッサージ効果は高いのですがプラーク除去効果は悪いのが難点です。

スティルマン法

stilmanが1932年に発表された方法で歯ブラシの毛先を歯の根元方向に向けて毛先が歯の生え際の歯と歯肉に当たったら加圧振動をします。

マッサージ効果のみを期待した方法です。

スティルマン改良法

スティルマン法に加えローリング法を合わせた方法でマッサージした後にホウキのように歯の頭部方向へヘッドを回転させて清掃する方法です。

フィジオロジック法

ホウキのように歯を掃くブラッシング法です。

当て方はチャーターズ法の加圧振動しない磨き方です。

まとめ

様々な歯磨きの仕方をまとめましたが、どれも難しそうな磨き方ですよね。

歯ぐきのマッサージが必要な方、歯についたプラークをとることに重点を置いた磨き方、患者様によって磨き方はそれぞれです。

正しい磨き方と歯ブラシの時間、歯ブラシの種類の選択であなたに合った磨き方が見つかると思います。

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