こんにちはヴェリ歯科クリニック院長の田島です。
『先生私歯周病ですか?』
『いえいえ、歯周病ではないですよ。』
『じゃあなんでものが良く挟まるんですか?』
なんて一コマ歯科医院で良くある話です。
今回は歯周病ではないのになぜ歯にものが挟まるのか?についてまとめてみました。
目次
歯周病ではないのに歯に物が良く挟まるのはなぜ?食片圧入について
歯周病は歯茎に炎症が起こり歯を支える歯槽骨が溶けていきます。骨が溶けるに付随して歯茎も下がってしまう病気です。下がってしまった歯茎は歯と歯の間に大きな空間を生み米粒や繊維系食物が主に、いろんなものが詰まりやすくなります。
しかし歯周病ではないのに物が挟まることがあるんです。歯周病以外にどんな時にものが挟まるのでしょう。
①歯と歯の間が空いている時
通常歯と歯の間にはある程度接触していなければなりません。私たち歯医者が詰め物や差し歯を入れる時にコンタクトゲージという道具を使います。コンタクトゲージには0.05mm(青色)や0.10mm(黄色)のものがあります。
0.05mmのコンタクトゲージが入り0.10mmのコンタクトゲージが入らないギリギリのところが平均的な接触強さの指標になります。
その上の0.15mm(赤色)が入るとかなり隙間が空いていることになり、差し歯や詰め物を作り直ししなければなりません。
0.10mm以上歯と歯の間が空いている場合は物が挟まります。
②歯と歯の間に虫歯がある時、歯が欠けている時
歯と歯の間に虫歯があると虫歯ができた空間に物が良く挟まります。また虫歯が初期の段階でも歯をザラザラにさせて微小な凸凹を作ります。
あなたの歯がそうなっているかどうかをチェックするためには、デンタルフロスをやってみて毎度毎度ほつれてしまう場合は虫歯や部分的な歯の欠けが考えられます。
③歯がガタガタに並んでいる時
歯がガタガタに並んでいる場合は物が良く挟まります。歯と歯は一列に連続的に並んでいなければなりません。
上下的に段差がある場合や、外側に突出していたりした側に倒れていたりしている場合も物が挟まりやすくなります。
④噛み合わせによっておこる食片圧入
噛み合わせによって物が挟まる場合は食片圧入が考えられます。
下の歯と歯の間、真直下に上の歯が噛み込む場合、その逆の場合でも、ものが挟まることがあります。
噛んでいない時がどんなに隙間がきっちりふさがっていたとしても歯と歯の間に歯が食い込むことで歯が開いてしまい隙間を作ることがあります。
通常噛んでいる時に隙間が生じ、歯を離せば(口を開ければ)隙間はふさがります。
一見なんともなく歯が揃っていても上下の歯が噛んでいる位置によってものが挟まります。
これを食片圧入と呼びます。
歯に物が挟まる場合の対処法は?食片圧入の時は?
原因によって治療は異なります。
①歯と歯の間が明らかに空いている時、虫歯がある時
虫歯がある場合や歯と歯に接触がない場合はぴったり合う詰め物や差し歯を作りましょう。
②歯がガタガタに並んでいる時
歯がガタガタになっている場合は矯正治療が好ましいです。今は前歯だけや右側だけのように全ての歯を矯正しなくても部分的に行う部分矯正もあります。(症例は限定)
また上下的な段差が軽微であれば少し段差を削って移行的にすることもあります。
③噛み合わせによる食片圧入の時
食片圧入が疑われる場合、主に歯と歯に食い込む歯が尖っている場合が多いです。そのような場合は隙間を作る歯の対合の歯を少し丸めて修正します。
またそのような歯が多数に見られる場合はあまり積極的に削る作業はしません。
歯周病ではないのに歯に物が良く挟まるのはなぜ?食片圧入についての『まとめ』
歯周病でなくても歯に物が挟まることはよくあります。その原因をよく見分けて適正な治療をしなくてはいけません。
『物が挟まるならただ単に隙間を埋める。』
だけではないことを知っていただければ幸いです。
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