こんにちは、巣鴨ヴェリ歯科クリニックの田島です。
目次
ひどい虫歯の方の症例2
概要
女性 40代前半 放送関係
患者Mさんは極度の痛みに弱い方で、歯科治療に対してどうしても痛みが耐えれなく虫歯を長年ほっといていました。
その結果多くの歯を失ってしまい、しっかり噛めれるようになりたいと思い今回治療に来られました。
東北から来られていたので1日に数時間かけて治療し、なるべく通院回数も減らしたい希望でした。
もちろん痛みにとても弱い方なのでなるべく痛くなくしてほしいとのことでした。
仕事は放送関係の仕事をされているようで噛めることはもちろん、見た目もきれいにしてほしいとのことでした。
治療前の歯の状態
初診時の写真正面がこちらです。
右の噛み合わせ
左の噛み合わせ
上の歯
下の歯
写真の通り左右奥歯には歯がなくなっていて、残っている歯同士で噛んでいるようでした。
また右上の奥歯は下の歯がないため落ちてきています。これを歯牙挺出と言います。
前歯は左右対称性がなく、審美的にいいとは言えない状態でした。
患者さんのお悩み・懸念されていたこと
患者さんの一番の希望はやはり痛みを極力抑えて治療してほしいとのことでした。
また
『インプラント治療も極力最小限で行ってほしい。ブリッジでできるところはブリッジで治療してもらいたい。』
とのことでした。
そこでインプラントでしか行えないところはインプラント治療。ブリッジでもインプラントでも行えるところはブリッジ治療で行いました。
もちろんブリッジ治療で行う時のデメリットやリスクも踏まえてご説明しました。
ひどい虫歯の治療後の写真
下の奥歯にはブリッジが難しかったのでインプラント治療、また上の奥歯には歯が二本分ないのでリスクはあるけどもブリッジで設計することを患者さんとお話の上で決まりました。
また前歯の歯にはラミネートベニアを使った審美治療を行いました。
ひどい虫歯症例の治療計画、方針
ひどい虫歯症例1で行ったワックスアップ診断をこの症例でも行い、治療箇所に仮歯を作りました。
奥歯の治療や神経のある歯の治療では無痛麻酔を心がけ、患者さんの不安を取り除くのにも努力致しました。
インプラント治療で骨とインプラントがつく間、前歯の審美治療を行いました。
真ん中の前歯2本は虫歯が小さかったため、この歯を一周削ってクラウン(差し歯)にするのはもったいなかったので表側だけ薄く削るラミネートベニアの治療にしました。
この仮歯はモックアップといって真ん中の歯を削らずにプラスチックを貼って審美性を評価している状態です。
他の歯は仮歯にしています。
前歯の審美歯科治療にこだわる
モックアップや仮歯の時期を6か月みてから最終の被せ物治療へと移行します。
黄金比による審美治療
今回、『笑った時に綺麗な歯にしてもらいたい』というリクエストに応えるため、
前歯の設計に黄金比1:1.6を使いました。
ゴールデンプロポーションと言って、前歯の比率に黄金比を使うとより審美的な歯を作ることができます。
(顔貌により個人差あります。)
できれば矯正治療や歯茎の審美外科などを行うとよりシンメトリーな歯ができるのですが、患者さんはそれを望まず、歯茎は切らず、矯正もしないでできる限り審美的な歯を作りました。
スマイルライン
スマイルラインとは患者さんが笑った時の歯の先(切端)の位置の連動性を診ます。
初診時のスマイル
奥歯に歯がないこともあり笑った時に左右のスペースに目がいってしまいます。
また噛み合わせがないためか、口角も下がっています。、右上の銀歯もかなり目立ちます。
治療終了時のスマイル
ハイスマイル(大きく笑った時)に歯の切端が薄っすら下唇に触れるか触れないかぐらいが審美的なスマイルラインと言われています。
黄金比で作ることで綺麗なスマイルラインも作ることができます。
まとめ
患者さんにとって求めていることは10人10色です。
歯科医師が100点の治療を目指していても、必ずしもそれができるわけではありません。
患者Mさんの症例では前歯の審美矯正や歯茎の審美外科をするとより綺麗な歯が作れますが、そういったことなしでここまで行えたのでまずまずだと思っております。
また上の奥歯にもインプラント治療を行うとより機能的に安定しますが、患者さんは望んでいなかったため今後トラブルが起きないよう注意深くチェックが必要です。
ここで一つ
皆様も
車を買った時に車検があるように、常に使っている歯なのでご自身の歯の定期検査は欠かさないでくださいね。
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