こんにちはヴェリ歯科クリニック院長の田島です。
世界仰天ニュース2時間スペシャルで腫れた歯を放置することで命の危機?が迫ることについて放送されましたね。(2018年8月14日)
今回は親知らずを抜かないでそのままにしておくと体の血管に細菌が入りってしまうことについてお話しします。
目次
旅行に行く前にチェックしたい。あなたの親知らずは腫れていませんか?
旅行に行く前に歯が腫れてはいませんか?親知らずに痛みはありませんか?もし親知らずに何らかの問題がないか上の歯下の歯別にまとめました。
当てはまらないかチェックしてみてください。
親知らず上の歯
症状
上の親知らずが腫れた時におこる症状として口が開かない(開口障害)、咽頭部の腫れ、頬骨あたりを押すと痛むような状態になります。
舌で触ると歯茎が腫れ、唾を飲み込むことが億劫になります。歯磨きをすると腫れた場所が痛くて磨けないことがあります。それでも無理やり磨くことでさらに腫れが大きくなったり出血することがあります。
腫れた親知らずを放置すると目の下まで腫れたり鼻閉感が出たりします。
治療
麻酔を親知らずの根元相当部に注入し専用の道具で親知らずをつかみ抜きます。
親知らずが小さかったり虫歯が大きく専用器具でつかめない場合はエレベーター(へーベル)と呼ばれる器具を使います。親知らずと歯茎の間にエレベーターを差し込み抜きます。
下のあごに比べ上のあごは骨が薄いので下の親知らずに比べると抜きやすく、抜いても腫れにくいです。(親知らずが奥に埋まってる場合はそうとは限らない。)
親知らず下の歯
症状
咽頭部(喉の脇)が腫れたり舌の奥や側面が腫れたりします。またあごの下を触ると痛むことがあります。
上の親知らず同様、口の開け閉めが難しく、唾を飲み込みにくくなります。
腫れているのを放置すると顎下、首下まで腫れ上がります。さらに放置すると世界仰天ニュースで放送されたように肺の上、縦隔部まで炎症が広がります。
ここまでいくと細菌は血管に運ばれ敗血症(全身が細菌に侵される病気)になったり、心臓まで広がると感染性心内膜炎(心臓が細菌に感染してしまう病気)になります。
治療
親知らずがまっすぐはえている場合と横向きにはえている場合で抜き方は違います。
まっすぐはえている場合は専用のつかむ器具でつかんで抜いたり、エレベーター(へーベル)と呼ばれる器具で歯と歯茎の間に差し込み抜いたりします。
横にはえている場合は先ほどのエレベーターで抜けない場合は歯を削って抜く分割抜歯法をします。
歯の頭部をまず分割し、二等分された歯を抜きますが、場合によっては三等分することもあります。
上の歯に比べ下の歯を抜くときは腫れることが多いです。
親知らずを抜かなくてもいい場合
必ずしも全ての親知らずを抜く必要はありません。
主にこんな場合があります。
①上下の親知らずがまっすぐはえていてしっかり噛んでいる
②あごの奥の方に埋まっていて今まで痛んだり腫れたことがない
③親知らずを生かして歯を残そうとしている場合
③に関してはこちらを参考にしてください。
まとめ
腫れた親知らずを放置することで命の危機が起こることはありますがあくまでずっと我慢していたらです。
旅行に行く前にもし歯に症状が出たらなるべく早く歯医者さんに行ってくださいね。最悪渡航先の歯医者さんでも今はクレジットカードで保険が使えます。
グアム、ハワイ、シンガポール、カンボジア、タイ、中国には日本人在住の歯医者がいますし、今は東南アジアでも歯科医療が発展しています。
腫れた親知らずを放置するより渡航先の歯医者さんにかかることの方がよほど安全です。
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