巣鴨の歯医者「ヴェリ歯科クリニック」が発信する歯の知識

ピータータンにならないために亜鉛をとって味蕾を育てる?

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こんにちはヴェリ歯科クリニックの田島です。

先日の『ほんまでっか!?TV』でも話題のピータータンって一体何のことでしょう。

若者のビール離れも関係しているピータータンについて、舌にある味覚を育てる方法をまとめてみました。

酸味、苦味が嫌いになるピータータンとは?

Young woman with sunglasses has issued a tongue

ピータータンとは酸っぱいと感じる酸味や苦味が苦手に感じる子供のような味覚感覚のことを言います。

よくピーターパン症候群のように大人になりたくない子供のような大人の代名詞として使われるピーターパンという言葉とタン(舌)を合わせた造語です。

酸味や苦味は子供の時は誰でも苦手です。しかし大人になるにつれて舌の味覚は成熟しだんだん酸味や苦味を克服してきます。

私も小さいころピーマンや春菊、ゴーヤなど苦いものが苦手でしたが、大人になった今ではむしろ好んで食べてるのも舌の味覚が変化したものだと思います。

この味覚変化がない、もしくは軽度であり苦味や酸味が苦手なままの状態をピータータンと呼ばれています。

現代若者の食生活

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現代若者は幼少期から柔らかいもの、甘いものになれ、摂食しやすいものでの食生活が多くなってました。

そのため苦味や酸味などの味覚についてなれない方も多くなってきたのではないでしょうか。

博報堂生活総研のデータでは20代のビール系飲料の消費が落ちていること。苦味について苦手と感じる男性が昔と比べ多くなったという報告があります。

ビールの出荷率も年々減少していることもその影響を少なからず受けているのではないでしょうか。

苦味、酸味などを感じる味覚細胞、味蕾とは?

舌の表面にザラザラとする場所がありますよね。このザラザラの中には味蕾と呼ばれる味を認知するセンサーのようなものがあります。

味覚には甘味、酸味、苦味、塩味、旨味があります。赤ちゃんの時から味覚は備わっています。味覚は年を重ねるごとに成熟されます。

甘味は舌の先端にあるは間違い?

数年前までは舌の先端は甘味センサーが舌の奥には苦味のセンサーがあると言われていましたが実は間違いということが証明されました。

味蕾を育てる栄養素 亜鉛

味覚を感じるためのセンサー味蕾

味蕾は新陳代謝が活発で約4週間のサイクルで生まれ変わります。 亜鉛はこの働きを促しており、亜鉛が不足すると味覚障害などが起きます。

亜鉛をとることで新鮮な味蕾を形成させます。

亜鉛が多く含まれる食べ物

牡蠣

牡蠣には亜鉛が豊富に含まれています。生牡蠣は100gにつき14.5mg、燻製品は24.5mgが含まれています。

生牡蠣は高くてあまり食卓に乗らないかもしれませんが、味蕾を作るために非常に栄養価の高いものですのでオススメです。

特に私たち日本人は加工食品を多くとりがちです。その中にはキレート剤が含まれていて亜鉛の吸収を邪魔しています。

ただでさえ亜鉛の摂取率が少ない私たちにとって牡蠣は十分な栄養価が含まれています。

まとめ

味蕾を成熟させるために必要な亜鉛を摂取しましょう。

また甘味、塩味、苦味、酸味をバランス良く摂取しましょう。

子供の時に苦手だった苦味や酸味も大人になってピータータンにならないようバランスの良い食生活を送りましょう。場合によっては不足している栄養素はサプリで賄う方法もあります。

加工食品を多く取りすぎず、野菜やたんぱく質を多く取りましょう。

 

参考文献

迪船女性の味覚感度低下と食生活週刊およびストレスとの管領性について 原田ま つ子 吉田正雄ら ⺠族衛生

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