こんにちは、巣鴨ヴェリ歯科クリニックの田島です。
『矯正装置を歯に付けるのは嫌です。他に方法はないですか。』
『裏側矯正やマウスピース矯正で目立たない矯正をしたいです。』
『仕事上、プライベートでどうしても矯正装置を見せたくありません。』
いえいえ、矯正装置はあえて見せる時代なんです。
実は巷で矯正装置をファッションとして捉えている層の方々がいるんです。
金属の矯正装置は歯の表側にはり、見た目も目立ち実際経験した私(著者)も早く取りたくてたまりませんでした。
現在、裏側矯正やマウスピース矯正など気づかないで矯正をする方法があるのに、
また表側矯正でもセラミックブラケットや白いワイヤーなどが開発されなるべく装置が目立たないように開発されているのに、
なぜこの時代にあえて金属の装置を見せるのでしょう。
今回はファッションとして捉えられている金属矯正についてお話しします。
目次
金属ブラケットを使った表側矯正は逆におしゃれ
(引用:https://www.instagram.com/p/BUUgm4cju9V/)
今は目立たない矯正が主流の日本であえて見せる矯正なんて斬新な考え方ですね。
実際、表側矯正は矯正治療の汎用性が高いので多くの歯医者さんは喜んでいるのではないでしょうか。
表側矯正をしている芸能人で有名なのはおぎやはぎの矢作さんです。
あえて表側にしたことで矯正界のアイドルと言われてました。
つまり歯医者さんたちは『よくぞこのご時世で矯正をしてくれた。しかも表側矯正で!』
と多くの先生が思われていたようです。
表側矯正でもう一人有名なのは元judy and mary のyukiさんですね。
(引用:http://www.jpopasia.com)
モデルの沙羅マリーさんも下だけ矯正装置をしています。
下の前歯6本だけに装置が付いているので部分矯正かもしれません。
(引用:https://instagrammernews.com/detail/1184609918703419525)
歯科矯正フェチ
歯のガタつきに好奇心が湧き、また矯正装置に非常に関心のある方を歯列矯正フェチというようです。
矯正フェチの方の間ではいろんな色のエラスティックゴムを装置につけて矯正をファッション性を持つものとして捉えているようで、
青文字系モデルの紅林大空はご自身の矯正治療について、矯正愛について語っているようです。
こういった矯正治療をあえてオープンにしている芸能人やモデルの方々はほぼ多くの歯医者さんにとって喜ばしく思われています。
成人になってからでも矯正を始めたこと
矯正治療は10代やその前の年から始めることが多かったと思いますが、現在では20代、30代から始める方々が多いです。
また40代、50代でも始める方もいらっしゃいます。
矯正治療は見た目だけでなく、噛み合わせの改善、歯周病や虫歯予防ととてもメリットがあります。
日本人は不正咬合が多いので、多くの方に矯正治療の重要性が知っていただければ幸いです。
20代のファッションアイコンが矯正治療の写真、治療経過などをSNSでアップし、多くの方に知っていただくことで矯正治療を身近に感じてもらうことはまた一歯医者として嬉しいことです。
SNSなどに表側矯正をあえて投稿する方々や芸能人、モデルに喜んでいる歯医者さんは少なからずいます。
なぜ表側矯正装置だと歯医者さんの多くは喜ぶか
矯正治療にはとても簡単に短期で歯が並ぶ方から何年もかけてやっと歯が並ぶ方まで、また外科手術を行わないと並ばない方までいます。
つまり矯正治療には難易度があります。
難易度によって治療法に差がありますが、
表側矯正は非常にスタンダードな治療法で多くの矯正をされている先生の基礎になっています。
①マウスピース矯正(インビザライン)では症例によって苦手分野があるから
インビザライン治療は1日20時間のマウスピースの使用で歯を移動させる治療です。
特に歯に矯正器具をつけたくない方にオススメな方法です。
しかしインビザライン治療はすべての患者さんの治療で行えるわけではありません。
インビザラインは抜歯矯正が苦手?
抜歯をしたスペースを利用して歯を移動させる治療がありますが、歯を移動させる距離にもよりますがインビザライン治療ではあまり得意ではない治療です。
このような時スタンダードな表側矯正の方が利点があります。
②裏側矯正に熟練した人でないとすべての症例が裏側で扱えないから
裏側矯正治療を専門で治療されている先生以外、すべての症例を裏側矯正で行うことは困難です。
すべての矯正法の始まりは表側矯正により始まります。
裏側矯正は1980年代頃より表側矯正法から派生した治療法です。
治療法や装置が異なるため多くの矯正治療を行う先生にとって汎用性があるのは表側矯正法になります。
③表側矯正だと標準的なオールマイティーな治療が行えるから
矯正の起源はエッジワイズ法に始まります。
金属の装置を歯につけて、金属の線を曲げて装着し、歯を移動させます。
矯正治療の基礎となるこの方法は治療法としてオーソドックスな方法です。
治療が簡単な方でも難易度がある方でもエッジワイズ法によって治療が可能です。
もちろん難しい症例でも裏側矯正やマウスピース矯正で治療ができる先生もいらっしゃいますが、矯正治療の絶対数から見ると表側矯正をやられている先生の方が多いのではないでしょうか。
まとめ
裏側矯正や目立たない矯正が流行っている今、下火になっている表側矯正があえて流行っているのは素晴らしいことです。
しかし若い方にも矯正治療を行う人が増え、歯に関心があることはとても素晴らしいですね。
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