『どうやったら芸能人のように綺麗な歯ができるのだろう。』
『あの芸能人印象が変わったなあ。そういえば昔と歯の形が違うなあ。』
なんて感じたことありませんか。
歯の形が変わるだけで人の印象は大きく変わります。
人間はまず第一に目を見ます。二番目に口元に目がいきます。
ですから歯の形や歯並びは無意識に人の印象に残るものなのです。
今回は芸能人のような綺麗な歯並びはどうやって作っているのか。どういう基準で作っているかについてお話ししたいと思います。
目次
なぜ、芸能人は綺麗な歯並びなのか
綺麗な歯並びをどのように作るか?
歯を綺麗に作るだけではいいとは言えません。
綺麗な歯を作るためにはある幾つかの基準線、基準点などを指標にして作ります。これをエステティックポイント、ラインとも呼びます。
ここで幾つかのエステティックライン、ポイントを説明します。
①正面を見た時のエステティックライン
まず顔を正面から見た時の歯のバランスを見ます。
顔に対して斜めに歯が生えていたら不自然に感じますよね。
顔のラインに対して垂直的な水平的な線があります。
顔の真ん中の線(人中線)と両目の瞳孔を結んだ線(瞳孔線)が基準になります。
歯並びに対し人中線が垂直的に瞳孔線が平行に走らなけらばなりません。
②横を向いた時のエステティックライン
横に向いた時の歯並びの角度が不均一だったり、下がっていたりする場合はこれも不自然さを生みます。
横に向いた時の噛んでいる状態の線を咬合平面と言います。
また横顔の基準面にはフランクフルト平面とカンペル平面があります。
フランクフルト平面は目の下と耳穴の上を結んだラインです。
カンペル平面は両鼻の穴下と耳穴を結んだラインです。
咬合平面はフランクフルト平面より8〜12°くらい低いラインでカンペル平面と平行かやや低いと言われてます。
横顔の指標になる基準線です。
③歯を噛み合わせた時のエステティックライン
噛んだ時の前歯の歯並びをもっと細かく見ていきましょう。
歯同士の基準点を連ねた線を作りこれが連動的になっているかを見ます。
歯肉部を連ねた線(gingival contour line)
歯の連動的な審美性を見るときに各々の歯の歯肉の先端を連ねた線をジンジバルカウンターラインと言います。
このラインが他の線と連動的になっているか。また不揃いな線になっていないかチェックします。
コンタクトライン(contact line)
歯と歯の重なっている部分、コンタクトを結んだ線のことをコンタクトラインと言います。
コンタクトラインもまた均一になっているかをチェックします。
歯の先端を連ねた線(facial cusp line)
歯の先端のことを咬頭といい咬頭同士の点を結んだラインをフェイシャルカスプラインと言います。
この三つの線が揃っていて連動的になっていると審美的になります。
④犬歯から犬歯までの前歯に限局したエステティックライン
真ん中の歯から犬歯までの6歯に限局し、この6歯が綺麗になっているかをチェックします。
1 歯茎の位置
歯の生え際にある歯茎のトップの位置を評価します。
high low high の関係が審美的と言われています。
真ん中にある歯(中切歯) high 高い
二番目の歯(側切歯) low 低い
三番目の歯(犬歯) high 高い
2 歯の生えている方向(歯軸)
歯の生える植立方向が左右対称で正しい方向になっていると審美的に見えます。
他にもありますが、以前トランプ大統領における審美歯科評価のお話と重複する部分があるのでよろしければ参考にしてください。
⑤歯列におけるエステティックライン
歯を噛み合う面から見た時の審美評価です。
噛み合う面を咬合面といいます。
咬合面から歯を見た時に咬頭同士の点を結びます。
外側の咬頭と内側の咬頭を連ねた線が連動的かを評価します。
facial cusp line 、lingual cusp line
また歯の真ん中の噛み合う面も連ねます。
line of occlusion
歯並びが綺麗な基準
このように顔や歯に基準線を引き、連ねた線から審美的な歯の評価を行います。
左右対称かどうか、均一かどうかを見ながら治療を進めていきますが、
どんなに審美的でも歯としてきちんと機能し、かつ長く維持できなければ意味がありません。
この基準線に伴って歯を作ると、しっかりと機能的な歯並びになるのです。
実はこの基準線、歯が理想的に噛む位置に作られています。
もちろん一つだけでなくすべての基準線に配慮しなければ成り立ちませんが。
芸能人のような綺麗な歯並びになる審美歯科とは
よく聞かれるのが『審美歯科と美容歯科ってどう違うの?』ということです。
美容歯科というのは歯を削って綺麗な歯を作ることです。
審美歯科は綺麗に歯を作り、さらに機能的に長く維持できるように作らなければいけません。
歯周病や虫歯になりやすくなったり、すぐ壊れてしまってはいけません。
つまり審美歯科とは構造的に、衛生的に、永続的なことの上に成り立つのです。
そこが美容歯科と違うことで見た目だけでなく多方向からの視点を持ち治療する必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
審美歯科の基準線は複雑で今回ご紹介した以外にも沢山ありますがまたお話いたします。
審美歯科を知る上で知っておきたい基準になる線や点は、実は審美的な面だけでなく機能的な一面もあります。
歯並びを変えたい方、歯を白くしたい方、
綺麗な歯を作るためには様々な考慮がされているということを知っていただければ幸いです。
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