『歯の神経の治療ってどうして何度も歯医者に通うの?』
『あと何回で神経の治療終わるの?』
『何度も同じことやっているけど何やっているんだろ?』
など歯科医院での治療で疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。
今回は歯の神経の治療で一番気になる治療の回数、頻度についてお話ししたいと思います。
目次
歯の神経の治療で知っておきたい治療頻度、通院回数について
歯の神経の治療を何度治療しても治療が終わらなかったり、逆に1〜2回ほどで治療が終わったりと治療する頻度が異なることがあります。
これは一体どういうことなのでしょうか。
患者さんは自分の口の中でやっている治療について、実際、目で見られるわけではないので気になりますよね。
口の中を実際に治療している歯医者さんでないと分からないことを知っていただければ幸いです。
ここでは歯の神経の治療(根管治療)で、なぜ通院回数が異なるのかをご紹介します。
①前歯や奥歯によって治療回数が違う
歯の中央には神経の束が密集しています。歯の神経のことを歯髄と言います。
歯髄は前歯や奥歯、中間の小臼歯で、形や数が異なります。
例えば上下の前歯、犬歯までの歯髄の数は1本。
その隣の小臼歯で1本から2本。
奥歯の大臼歯、上は3本、下は3本ないし4本あります。
前歯のように歯髄の形が単純で1本ほどであれば治療も簡単で治療頻度も少なくなります。
しかし、奥歯のように歯髄が3本、4本ある場合、単純に計算しても前歯の3倍以上の時間がかかることがわかります。
このように歯の場所によって、特に歯髄の形が複雑な歯は治療回数が多くなってきます。
②保険治療の限界
歯の神経の治療は日本では国民皆保険が適用されており、全ての国民の方において治療が行えます。
歯の神経の治療費用は、歯の場所によって金額が異なりますが、
まず、初回の歯の神経が腐っている場合の再治療と、神経が生きている歯の神経を取る治療で金額が異なります。
再治療の場合は保険治療で2000円以内、神経を取る治療費は2500円以内で行えます。(金属除去代や処方箋代などは除く)
2回目以降の歯の神経の治療はどんな場所であろうと1000円以内で行えます。
これは根管調薬と呼ばれ歯の神経に消毒材を交換する治療に該当します。
数回行った後に神経の通路に充填材を詰める作業をします。
これは根管充填と呼ばれます。
歯の神経治療(根管治療)を行う時、麻酔をしたり、ラバーダムと呼ばれる装置をつけたりと色々な歯科材料を消費します。
またよりよい治療を行うために時間をかけて歯の神経の通路(根管)を綺麗にしていきます。
例えば保険治療で1時間、2時間を費やすとします。
根管治療のために使う材料代、診療器具の使用代、人件費、労力、全てを合計すると1時間あたり1000円以上はかかります。
根管を綺麗にしたところで、患者さまから受け取る料金が1000円に成ってしまうと、完全に赤字経営になります。
もちろん赤字になる覚悟でしっかり根管を綺麗にする歯科医院があればそれに越したことはありませんが、なかなかそんな医院はありません。
たいていの歯科医院では医院の経営のため、根管治療を30分程度にして何回かの来院を促しているのが現状です。
③根の病気が大きい場合
病巣の大きさによって何度も薬を交換します。
薬の効果によって病巣が小さくなるまで何ヶ月か待ちます。
数週間に一度の薬交換のために何度も通わなければなりません。
なぜ根管治療が何度もかかるか〜まとめ〜
保険治療の限界によるもの、根管の病気の大きさによって、歯の構造による複雑性によって、
これらによって治療回数や頻度が変わってきます。
歯科医院での治療はなるべく少ない回数で質の良い治療が受けられるに越したことはありませんよね。
しかし実はこの治療法、世界的にはスタンダードな治療法ではありません。
海外の根管治療は日本とどう違うのでしょうか。
海外の根管治療と日本の根管治療の違い
治療する先生によって金額が異なる
海外では日本のように根管治療が低価格な保険治療では受けられません。
米国ですと根管治療を担当する医師によって金額が異なります。
卒業したての研修医で2万円(日本円換算) 、卒後3年程度で5万円。
根管治療認定医、教授レベルで10万以上になります。
根管治療の難易度に関係なく、その歯に対してのチャージは変わりません。
海外では根管治療はほぼ3回以内で終了
海外の根管治療は一回の治療に1時間半〜2時間を要します。
患者さんの来院頻度でチャージするわけではなく一本の歯に対してチャージします。
つまり一回来院しても、10回来院しても同じ金額なのです。
そのため少ない回数で質の良い治療を行えるよう専門医は留意します。
また根管治療が長期化することで感染のリスクが増えるのでなるべく短期間の間に治療を終えるようにします。
治療の前の診断が重要
該当する神経の治療が完治するのか、また治療が不可能なのか、外科的に治療が必要なのか。
日本と比較すると、海外では治療の前の診断を重視しています。
特にマイクロスコープやCTを駆使し歯にヒビが入っていないかを十分に診断します。
まとめ
日本では、根管治療する患者さんの50%以上が、以前治療した歯の再治療という報告があります。
つまり2人に1人が再治療していることになりますね。
あなたの歯の神経治療がうまくいっていなかったら、あと治療が何回かかるかを聞く前に、根管治療の専門医に診断していただくことをお勧めします。
根管治療の専門医による治療は自費治療になりますが、治療が早く安く終わったとしてもその歯が長く持ち続けて機能することが一番大事ですよね。
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