こんにちは巣鴨ヴェリ歯科クリニックの田島です。
本日はひどい虫歯の治療の症例を経過とともにまとめてみました。
ひどい虫歯の症例その６
まずは治療後の写真から
ひどい虫歯治療概要
患者様は３２歳 女性
虫歯が多く治療にやってきた患者様です。前歯のかぶせ物の色が合わない。奥歯の虫歯が多くて噛みにくくなっている。
で来院された患者様です。
治療前の状態
右側
左側
上の写真
下の写真
上下ともに歯が虫歯でなくなっているところがありました。またそれ以外の歯も大きな虫歯がいくつもありました。
歯がなくなってくると両サイドの歯が寄ってきたり対合の歯が伸びてきたりして噛み合わせが余計に悪くなってきてしまいます。
患者さんのお悩み懸念されたこと
虫歯の治療はもちろんのこと全体的によく噛める治療をしてもらいたいとのことでした。
しかし歯がないところにインプラントをたくさん入れるのは予算的に厳しいので極力インプラント治療以外で治療してもらいたいとのことでした。
歯がなくなってしまったところ、そして歯が傾いてしまったことを踏まえて補綴前矯正をご提案させていただきました。
補綴前矯正とは傾いてしまったり位置が異常な歯をある程度改善して差し歯を作って治療する方法です。
一般的な矯正治療は虫歯がないことを条件に歯を並べる治療ですが実際に何年も時間がかかってしまいます。
それに比べて補綴前矯正治療は傾いた虫歯の歯を治して差し歯で噛み合わせるので比較的治療期間は長くならないのが特徴です。
治療経過
虫歯を全て治療した後に仮歯（プロビショナルレストレーション）を作り矯正治療を開始します。
左下の歯のスペースは患者さんの希望で将来インプラントを一本入れる予定になりました。
治療後の写真
治療は矯正治療と虫歯治療を行い差し歯はジルコニアクラウン、e-maxインレーで治療を行いました。
今後定期的な観察をして噛み合わせを維持できればと思います。また左下インプラント治療によってさらに奥歯で噛めることで安定した噛み合わせになることでしょう。
まとめ
歯の差し歯治療は一つ一つ行うことで少しずつ噛み合わせが変わってくる恐れがあります。虫歯が多い方、そして歯がなくなってしまって歯が傾いたり伸びてしまった方は総合的にお口の中を一つの単位で捉えて治療することが望ましいです。
しかし虫歯がないに越したことはありませんので皆様定期的に歯医者さんでチェックしましょうね。
