こんにちは、巣鴨ヴェリ歯科クリニックの田島です。
辛い顎の痛み、歯の痛み、肩こりや頭痛
もしかしたらその原因は歯ぎしりのせいかもしれません。
今回は歯ぎしりを抑制する新しいデジタル治療。スマホと連動させて歯ぎしりをなおす機械をご紹介します。
その名もグラインドケア
目次
歯ぎしり(ブラキシズム)とは?
歯ぎしりの事を一般的にブラキシズムと呼びます。夜寝てる間、また起きている時でも無意識に歯と歯が擦れ合い強い力が歯にかかることを言います。
ブラキシズムは人によって起こる人起こらない人がいますが、人間を含め哺乳類ならばどんな生き物でも起こると言われています。
ご自身に小さいお子様がいれば子供がで寝ている時に歯が擦れ合っていないか確認してみてください。
乳歯のある歯がなぜ磨り減っているかは夜中のブラキシズムが原因と言われています。
クレンチングとグライディング
ブラキシズムには主に2種類の噛み方があります。クレンチングとは食いしばりのことでグーッと歯を強く噛み合うことです。
グライディングはその状態から歯と歯をギリギリと左右前後に動かす動作のことを言います。
歯ぎしり(ブラキシズム)はいつ起こるの?
ブラキシズムは主に夜寝ている間に起こると言われています。睡眠とブラキシズムの研究は未だなされていますが人間が深い睡眠(ノンレム睡眠)にはいる直前に顎が顕著に動いていることがわかっています。
また日中起きている時にも食いしばり(クレンチング)が顕著に起こる方もいます。
日中の食いしばりは無意識にしていることが多いです。
ブラキシズムでどんな症状が起こるの?
ブラキシズムはほとんどの方で起こりますが10〜30%の方に多かれ少なかれ症状が生じます。
ドイツで216人の患者さんを対象にブラキシズムで起こる症状をリサーチした結果
1位 睡眠障害
2位頭痛
3位歯が欠ける(tooth wear)
4位首の痛み
5位歯がしみる
6位顔の筋肉が痛い
7位肩こり
8位パートナーへの睡眠障害
9位背中が痛い
10位歯が割れる、歯にヒビが出る(tooth fracture)
と言う結果がありました。
ブラキシズムをなおす方法は?
ブラキシズムは様々な心理的要因で起こると言われています。会社勤めのサラリーマンが退職した後に歯ぎしりがなくなったというのは有名な話です。
つまり何らかの心に抱えるストレスがブラキシズムを起こしていると考えます。
赤ちゃんが乳歯が生えたての頃から歯ぎしりをよくする理由として母親の胎内にいた頃とくらべ外社会に出たことでたくさんのストレスを大きく受けています。
このストレスを解消するために歯ぎしりを生理的に行っていると言われています。
人間の生理的な行動である歯ぎしりは意図してなくすことはできません。対症療法的ですが以下のような治療法があります。
①ナイトガード、歯科用マウスピース
歯科医院でよくつかわれている治療です。上か下どちらかに歯を覆うマウスピースを夜寝る前に装着させます。
夜寝ている間の歯ぎしりはマウスピースを介することで歯にダメージが残りません。
②筋弛緩薬、痛みどめ薬
夜寝ている間咬筋、側頭筋と呼ばれる顎周り、こめかみ周りの筋肉が連動して動きます。この筋肉の活動を止めるため筋弛緩薬を飲んだりもします。
③カウンセラー
社会的な原因が強い場合、ストレスをなくすということも一つの治療法です。カウンセラー事業が盛んな欧米ではよく行われています。
ブラキシズムを予防するグラインドケアとは?
グラインドケアは一言で説明するとブラキシズムが起こる筋肉の電気的な波長を読み取って歯ぎしりが起こった時に即座にその活動を読み取ります。また常に和らいだ低周波を送ることで筋肉をリラックスさせ睡眠障害を抑制します。
つまり歯ぎしりを少なくさせる新しいシステムです。
(出展:http://www.grindcare.com/global/product/#how-it-works)
グラインドケアの仕組み
サンスター社が開発したグラインドケアは小さな小型の機械です。専用パッドをこめかみに貼りグラインドケアを装着して就寝します。
グラインドケアはこめかみの筋肉(側頭筋)の活動をずっと監視しています。就寝中、歯ぎしりが起こる時、こめかみや顎の筋肉(咬筋、側頭筋)が動き始めます。
グラインドケアはこの筋肉の動きにを読み取る機能が備わっています。
また心地よい周波を送って筋肉の活動をリラックスさせます。
ここがすごいグラインドケア
(出展:http://www.grindcare.com/global/product)
グラインドケアは専用アプリと連動していて歯ぎしりが起こった状態を記録することができます。
1日に何回筋肉が動きブラキシズムが起こったかをスマホで確認することができ、歯ぎしり管理表が作れます。
日々の歯ぎしりの状態と専用の低周波で顎をリラックスさせ少しずつ歯ぎしりを抑制することができます。
グラインドケアの研究リサーチ
デンマークオーフス大学の研究ではブラキシズムで悩んでいる患者にグラインドケアを使用した方と使用していない方2チームを対象に何週間か試してもらいました。
その結果グラインドケアを使用してたグループは1〜3週間でブラキシズムを起こす筋肉の活動を抑制できたという研究があります。
まとめ
グラインドケアはスマホと連動した歯ぎしり抑制装置です。
また低周波をかけ顎をリラックス出来る機能も施されています。
まだ日本では市場には出回っていませんが今後日本市場にも出回るのではないでしょうか。比較的新しいシステムと研究リサーチが多いわけではないのでさらなるリサーチが必要ですが、マウスピース以外にもこんな治療法があることを知っていただければ幸いです。
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